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輸出より輸入が減少する縮小型貿易黒字



先月の貿易収支が過去最大の黒字を記録した。知識経済部は1日、3月の輸出が283億7000万ドル、輸入が237億6000万ドルとなり、46億1000万ドルの貿易黒字を計上したと明らかにした。知識経済部の李東根(イ・ドングン)貿易投資室長は、「今年1年間で200億ドル以上の黒字を出すだろう」と話している。

先月の貿易黒字が過去最大規模となったのは、輸出が減少したものの輸入がそれよりも大幅に減少したため。いわゆる「縮小型」の貿易黒字だ。「たくさん稼いで」黒字を出したのではなく、「あまり使わず」黒字を出したということになる。


知識経済部が1日に発表した3月の輸出実績は、昨年の同じ月より21.2%減った。それでも輸入が36%減少したことから貿易黒字が46億1000万ドルを記録した。2月も29億3000万ドルの縮小型貿易黒字を出しており、2カ月連続での黒字計上となった。黒字の計上は喜ばしくはあるが、輸入の急減に伴うもので心配でもある。特に資本財輸入が大きく減ったことだ。先月の工場設備のような資本財輸入の減少規模は前年比31%となった。景気が容易に回復しないものとみる企業が投資を控えているということだ。企業が投資をしなければ雇用創出も難しい。

輸出減少の傾向は依然として続いている。先月の輸出は自動車が46.2%減、半導体が38%減、機械が36.4%減、家電が33.1%減など、ほとんどの品目で大きく減っている。船舶類だけは61%の増加を記録している。輸出相手先別では日本向けが31.3%減、米国向けが18.2%減、中国向けが13.4%減などほぼすべての地域向けの輸出が減少した。

このため貿易収支が大幅な黒字を出したといってすぐに景気が回復すると期待するのは難しい。ただ黒字によりドルが国内に大量に流入し、外為市場の安定には寄与する見通しだ。

李室長は、「世界経済が不況から抜け出せず、第3四半期までは輸出が前年比で20%程度減るだろう。第4四半期になれば輸出が改善する見通しだ」と話している。



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