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経済危機の恐怖は抜け出したか(2)

為替効果も無視することはできない。これまでウォン下落は輸出につながる、つながらない、と意見が入り乱れていたが、ある程度の効果はあるとみられる。企画財政部によると米国市場で韓国製品のシェアが昨年の2.4%から最近は3%に拡大した。経常収支は1月の16億ドルの赤字から2月は36億ドルの黒字に転じた。3月には50億ドルを超えるものと韓国銀行は推定している。経常収支だけ見ればいわゆるV字型の急速な回復だ。こうした状況からみると最悪の局面は少しずつ脱しているというのが大勢の意見だ。問題はどれだけ力強く反騰できるかだ。これについてだれも自信を持って言うことはできずにいる。

「技術的にみれば第2四半期前後が底だと見える。しかし底だからといってそこから本格的に回復するという意味ではない」(権純旴・三星経済研究所マクロ経済室長)。「第2四半期は第1四半期より改善するだろう。しかし底を打ったかどうかはもう少し時間をかけて見守らなければ」(許京旭・企画財政部第1次官)。

世界経済は「視界ゼロ」で、実際に韓国経済の回復時期を予想すること自体が意味がない。最近の経済指標好転が技術的な反騰なのか、回復傾向に乗っているものなのか、結論を出すことも性急なことだ。しかし明確なことは「経済は心理」という事実だ。性急な楽観は問題だが、行き過ぎた悲観はより大きな問題だ。企業であれ個人であれ過度に萎縮する必要はない。通貨危機当時は1998年8月が底だった。国際通貨基金(IMF)に救済金融を申請してから9カ月が過ぎた時点だった。いつの間にか今回の金融危機も7カ月目にさしかかっている。

経済危機の恐怖は抜け出したか(1)

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