もちろんこうした緊急措置は避けられなかった。 しかし副作用も少なくなかった。 米国とヨーロッパが自国の金融機関を保護するために取った措置は、開発途上国からの資本流出につながった。 開発途上国の通貨価値が下落し、金利は上がった。 企業の財務状態が悪化し、個人の信用不良者も増えた。 米国などが今回取った金融産業支援策は従来の保護主義措置とは大きく異なる。 通例的に保護主義措置は貿易部門に集中するが、今回は金融が優先視された。
このため国際通貨基金(IMF)など国際金融機関に新しい課題が与えられた。 先進国発の金融危機から開発途上国を保護する任務だ。
このため国際通貨基金(IMF)など国際金融機関に新しい課題が与えられた。 先進国発の金融危機から開発途上国を保護する任務だ。
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