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「この点数を超えられるでしょうか」
フィギュアスケート世界選手権女子シングルで史上初の200点を突破した金妍児(キム・ヨナ)は競技後に優勝気分を満喫する余裕もなかった。点数を確認するとすぐに国際スケート連盟(ISU)の公式メディアと短いインタビューをしなくてはならず、息つく暇もなく表彰台に上がった。海外とISU公式メディアとのインタビューがもう一度行われた後にようやく金妍児は公式記者会見に現れた。
表情台で涙を拭いた金妍児は記者会見場に入りながら明るく笑った。
金妍児は、「今回が3回目の世界選手権だが、これまで残念なことが多かった。けがのせいで自分でも結果を確信できず、3位でも幸いだと思った。しかし今大会は決心してきた。けがなく最高のコンディションを保ち準備がうまくできたようだ。練習しながら優勝できるという確信を持った。緊張せずに練習のように演技した。来年の冬季オリンピックを控え自信を得られたのがよい経験だ」と喜びをにじませた感想を明らかにした。
次いで、「表彰台に立ったことは多いが、本当に望んでいた位置だったので特別な思いもなくただ涙が出た」と表彰式で流した涙の理由を説明した。
「夢の点数」の200点を突破したことについては、「点数についてはあまり考えなかった。プレッシャーになるためだ。うまくいけばそれくらいの点数は得られると思った。実際に言葉でしか聞いたことのない200点を取ると本当にうれしくもあり、今後この点数を超えられるか心配にもなる。超えられなくても同水準を維持できるようと努力したい」と覚悟を示した。
金妍児はまた、ミッシェル・クァン、クリスティ・ヤマグチなど伝説のフィギュア選手らが自分の演技に賛辞を贈ったことについて、「幼いころに見たチャンピオンが見守る舞台で良い演技を見せられ光栄だ。彼女らのように引退してもファンに長く記憶される選手になりたい」と強調した。
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