|
「金妍児(キム・ヨナ)と浅田真央の技量の違いはほとんどない。ただスタイルの違いが明確なだけだ」(ミッシェル・クァン=カナダCBC解説者)
「金妍児スタイルは詩的(poetical)、浅田は優雅(graceful)」(スコット・ラッセル=CBC解説者)
韓日の「フィギュアの妖精」の対決が1日後に迫った。金妍児と、同年齢のライバル浅田真央は28日(韓国時間)に世界フィギュアスケート選手権女子シングルショートプログラムに出場し、シーズン最後の真剣勝負を行う。今シーズンはグランプリファイナルと四大陸大会で1つずつ優勝メダルを手にした2人は、シーズン最後の大会を前に最後の練習に余念がない。
大会が行われるロサンゼルスのステープルズセンターには彼女たちの動きをひとつひとつ見つめる人たちがいる。興味津々の2人の対決を世界の隅々に伝えるテレビ中継の解説者たちだ。3日目の練習を見守った彼らは、「実力は紙一重の違い。ただスタイルの違いは明確に目につく」と口をそろえる。
▼テッド・バートン(CBC)=「最高」が最高のステージで出会った。何が起きるかまるでわからない。金妍児のステージでは力が感じられた。彼女はスピーディなジャンプと華麗な技術を基に攻撃的なステージを仕立てる。振り付けのデビッド・ウィルソンは相当に精巧なプログラムで彼女をサポートする。一方浅田は音楽にとても敏感な感覚を持つ。音楽に乗り流れるようだ。ほぼ問題はないがミスが多い。心が不安定なようだ。
▼スコット・ラッセル(CBC)=練習を見ても金妍児はとても詩的なスタイルだ。浅田のスタイルは一言で優雅だ。今年の世界選手権優勝者は金妍児になりそうだ。彼女は今年どこであれ力強い姿を見せた。練習でも自信を持って自分のすべてを見せてくれる。浅田はコントロールがうまくいってないようだ。コーチが代わりどこかとても不安だ。練習でも技量を隠そうとする。これは競技にどういう形であれ影響を及ぼす。
▼ミッシェル・クァン(CBC)=今シーズン、金妍児と浅田の2人とも強かった。だれが優勢だと予想しづらい。ただスタイルの違いは驚くほど明確だ。金妍児は精巧なジャンプを基にしっかりとした競技力を見せる安定派だ。音楽を感じる感覚も優れ情熱的なステージが印象的だ。浅田は強力なトリプルアクセルを打ち出しほのかなステージを作る。練習でリンクに立つ彼女の情熱は驚くほどだ。
この記事を読んで…