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中国・上海の高級ショッピングセンター「港淮百貨店」にある韓国のカジュアルスポーツブランド「EXR」の売り場。ジーンズにつけられた値札を見ると1430元(約2万円)とあった。中国の大卒初任給の半分を上回る値段だ。隣のリーバイスの売り場の最高級ジーンズの980元より50%高い。
EXRのウォン・ジャンソク上海法人長は、「競合ブランドに比べ品目によって50~100%高いが、販売量はむしろ彼らより多い。優れた韓国ファッションのデザインが中国の若者たちの心をつかんでいる」と話す。
同社が中国に進出したのは2004年4月。5年目で直営売り場100カ所、年間売上2億4000万元をたたき出す中堅ファッションブランドとして位置づけられている。売上の15%に達する広告投資などによる結実だというのがウォン法人長の説明だ。
EXRだけではない。イーランド、オン・アンド・オン、Wドットなど韓国ファッションブランドが中国の国内市場に食い込んでいる。ラネージュ、イザノックスなどの化粧品、チョコパイや辛ラーメンなどの食品ブランドも善戦している。CJホームショッピングの合弁テレビ通販会社の東方CJは現地のデパートを押さえ上海3位の流通業者に浮上している。
「中国の国内市場から危機の突破口を見つけよ」。世界的な景気低迷で世界市場に寒波が吹き荒れる最近、韓国企業の話題は中国の国内市場だ。特に中国は最近4兆元の内需浮揚政策を打ち出しており、韓国企業にも影響を及ぼし始めている。中国のインフラ建設が増え、韓国の掘削機の販売が急増しているのが代表的なケースだ。また、家電製品を農村に普及させる「家電下郷」により韓国の液晶パネル工場もフル稼働している。小型自動車に対する優遇政策が実施されると現代(ヒョンデ)・起亜(キア)自動車の中国市場での販売が急増している。
韓国企業「中国版ニューディール」に飛び込め(2)
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