故チャン・ジャヨンさん（２９）が残した文書のゴルフ・酒の接待に関連した内容とこれまでのうわさが、事実として確認されはじめている。

これによって警察は、チャンさんの元マネジャー、ユ・ジャンホ容疑者（２９）と元所属事務所代表のキム某容疑者（４０）はもちろん、文書に明記された人物への捜査を本格化する方針を固めた。

チャンさんの自殺事件を捜査中の京畿道盆唐（キョンギド・プンダン）警察署は２４日、チャンさんから酒の接待を受けたものとみられる人物への取り調べを進めていると明らかにした。京畿警察庁のイ・ミョンギュン強力係長は「チャンさん周辺の人物を取り調べる過程で“ある人物がチャンさんから酒の接待を受け、不適切な行動もした”という供述を確保した」とした後「チャンさんの文書に登場しない新しい人物だ」と説明した。


イ係長は「具体的な犯罪内容が確認されないまま召喚する場合、名誉を傷つけられることから、慎重を期している」と付け加えた。警察はこの人物の通話内容を分析するなど証拠を確保した後、召喚を決めることにしている。また「文書に登場するテレビ局のプロデューサーが昨年５月、チャンさんと元所属事務所代表のキム容疑者らとともに、ゴルフのためタイを旅行した事実を確認した」と明らかにした。

警察はチャンさんとキム容疑者の出入国記録を通じ、タイへ出国した事実を把握した。警察の説明によると、今月２２日、チャンさんが所属していた事務所への家宅捜索の際に確保したコンピューターにも、関連写真が保存されていた。問題の写真は、チャンさんとキム容疑者、プロデューサーがタイで撮ったものだ。

警察によると、これについて、ある男性が今月１６－１７日、警察に電話をかけてきて「チャンさんとタイで一緒にいたプロデューサー」と明らかにしたという。この男性は「チャンさんと一緒にゴルフをしたのは事実だが、キムさんがチャンさんにゴルフの接待を強いていたというのは、私としては知らないことだ」と釈明した。

警察が出席を求めると同氏は「現在外国に滞在中で、難しい」と話した。警察はチャンさんの文書に記されたほかのゴルフ接待の疑惑についても、確認作業に乗り出した。チャンさんが残した文書には「元所属事務所の代表から、テレビ局のプロデューサーとともにタイでゴルフをしようと言われたが、断った。これを断ったため、不利益にあった」との内容が盛り込まれている。

このプロデューサーは、昨年５月にタイでチャンさんとゴルフをしたプロデューサーとは別の人物とされる。警察は該当プロデューサーを探し出し、参考人として呼んで、取り調べる計画だ。