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【ワールドインソウル】韓国のバーの魅力にはまった日本女性



20日午後9時ごろ、ソウル江南駅近くのサルサバー。100人の客がラテン音楽の早いリズムに合わせて楽しくサルサを踊っている。外国系企業に通う日本人、ながたななこさん(27、女)は楽な履き物に履きかえ、自然に踊りの輪の中に合流した。

同好会会員であるイ・ボラムさん(30)が何種類かの動作を見せるととすぐにそれについて踊る。ながたさんは「サルサバーでダンスをしてみると異国の地でのぎこちなさがぱっと消える」と笑った。


しかしながたさんに韓国のサルサバーに最初から好きで近付いたのではない。日本の横浜国立大教育学科を卒業した彼女は、2004年、ソウル市立大国際関係学科に交換学生として来て1年間勉強したことがきっかけとなり、韓国で働きたいと思うようになった。そうして今年1月現在、会社に就職し、また韓国の地を踏んだ。

しかし交換学生時代と違い、会社生活をしていると韓国人の友達とあまり付き合う機会はなかった。そこで見つけたのがサルサバーだった。ながたさんは「日本のサルサバーは退勤後、コーヒーショップに行くようにスーツで入って行って講師の指導によって踊りを学び、初めて会う人々ともすぐに親しくなれる所だった」と話した。

韓国では違った。はたから見ると知っている人同士で話したりするので、知らない人とはめったに近付ける余地すら見えなかった。1人ではぎこちないだけだった。

悩んだ彼女に職場の仲間がサルサ同好会に加入することを勧めた。半信半疑でインターネットを通じてサルサ同好会に入った。インターネット会員で1万6000人にもなる同好会だった。その後、ながたさんにサルサバーが新鮮なアプローチをしてくることになった。仲間の愛を感じ、濃い親近感を感じる空間となった。彼女は「サルサバーを通じて日本とは全く違った韓国的結束力と仲間の愛をようやく感じている」と満足した。

ながたさんにはジャズバーも魅力だ。幼いころからピアノを演奏し、ジャズにも関心が高いが、日本ではちょっと行きにくかった。酒代も高いが1人当り2000円の席料まで別に負担しなければならないからだ。そのため「1年に1、2回、記念日のような特別な日に気合いを入れて彼氏と行った所」だった。一方、韓国のジャズバーは席料がなく、カクテル価格も日本の半分だ。それでながたさんは日本から友達が来ると、決まってジャズバーに連れていく。日本ではそう簡単に味わえない「ぜいたく」を、思う存分味わわせてくれたからだ。彼女は「大金がなくても多様で親しい文化経験ができるのが韓国の魅力」と強調する。



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