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フィギュアの女王、金妍児(キム・ヨナ、19)が国際スケート連盟(ISU)が主催する世界フィギュア選手権(24~29日、ロサンゼルス)に参加するため22日(韓国時間)にロスに到着した。
黒いズボンと白いスポーツウェアの上着姿でロサンゼルス空港に姿を現した金妍児は、到着ロビーで短いインタビューを通じ、「コンディションはいい。先に開かれた4大陸選手権(2月、カナダ)の時も準備がよくでき、よい結果を出した。一生懸命やれば今回もよい結果が出ると期待している」と話した。
--競技より1週間も前に入国したが。
「競技場の状態や雰囲気に適応するためだ。これまでトロントでトレーニングをした。ロスとは時差があまりないためコンディション調整に大きな問題はなさそうだ」
--コンディションがよさそうだ。
「これまでたくさん練習してきた。一生懸命やればよい結果があるのではないか」
--今大会では弱点と指摘されてきたトリプルループをプログラムから抜いたと聞いた。
「4大陸選手権でもそうだが大会ごとに若干のミスがあった。選手はだれでもミスのない競技をしようとする。今回の決定もそうした理由から下したものだ。より自信のある演技を通じてきれいな競技をする考えだ。だからといって点数にばかりこだわらない。すべての要素をうまく演技できるよう努力する」
--最近日本の選手らが練習時に進路妨害をしたという話が出て波紋はあったか。
「私がインタビューの時にどの国の選手が妨害したと言ったことはない。また特定の選手を指してもいないのにどうしてこうなるのかわからない。
これについて金妍児のマネージメントを担当するIBスポーツは、「金妍児は練習中にどの国の選手が自分を妨害したと言ったことはない。一部メディアがまるで金妍児がそうした言葉を言ったかのように報じて誤解が生まれた」と説明した。このため金妍児が言ってもいない言葉に対応はしないという立場だ。
--練習時の進路妨害問題で日本スケート連盟は大韓スケート連盟に説明を求めているが。
「選手はみんな競争関係にあり、競技場ではよくある場面を見てきたので話しただけだ。重要なことは今回の大会でよい成績を出せるよう集中することだ」
◆今回は有力な金メダル候補=金妍児はシニアの舞台に立ってから2回出場した世界選手権でいずれも銅メダルにとどまった。最上級の実力を持っているが、シーズン末の負傷のため頂上の入り口で涙を飲んだ。しかし今シーズンは違う。負傷もなく、コンディションも最高潮だ。
AP通信も22日、女子シングルの有力な金メダル候補として金妍児と浅田真央を挙げ、金妍児については「すばらしいスピンとスパイラル、早くても正確なジャンプが驚きの女子シングル選手だ」と称賛した。
一方、今回の世界選手権大会で金妍児は28日に規定種目のショートプログラムを、29日にフリースケーティングに出場し、選手権大会初の金メダルに挑戦する。
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