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キム・ヨナのオンリーホープ③アルバムリリースの話まで(2)

#歌手に劣らぬ実力

特別にレッスンを受けたり合唱団で活動したりした経験のないヨナが、歌のうまいのは多分に天性の素質があるからのようだ。キム・ヨナが歌を歌う所は主に自分の部屋。音楽が大好きで、いつも歌を流していて一緒に歌う。一度ヨナの部屋から大きい歌声が聞こえてきたのでお母さんが「ヨナ、ラジオのボリュームちょっと下げて」と言ったところ、それはヨナが直接歌っていたという話だ。

ヨナの歌のうまさは昨年12月25日、木洞アイスリンクで行われたチャリティアイスショー「エンゼルスオンアイス」でも遺憾無く発揮された。このアイスショーでキム・ヨナは、病院で治療を受けている子供たちに、そしてアイスショーを訪れた観衆に、クリスマスの歌の贈り物をした。このとき歌った歌もテヨンの「聞こえますか」だった。キム・ヨナはドラマの挿入曲として有名になったこの歌を、スケート靴をはいたままアイスリンクの上でライブで歌った。当時ヘッドイヤホンセットを利用して歌を歌ったので、リップシンクだと言われたが、この日の歌は確かにライブだった。クリスマスの雰囲気に合わせて着てきた赤のマントと帽子の中にヘッドホンが隠されていただけ。


テヨンの歌が好きなキム・ヨナに実際にテヨンと一緒に歌う機会が訪れたのは、今年の1月1日に放送された某放送局の新年特集番組だった。この席でヨナはテヨンと「聞こえますか」を合唱した。

#「選手生活中にはほかのことはしない」

フィギュアの演技をするキム・ヨナはダンスもプロ級だ。カナダのトロントでヨナの「Nobady」の振りをこっそり鑑賞することがあったが、ヨナはワンダーガールズのメンバーになっても申し分ないというほどだった。好きな歌手の歌はすべて覚えるというキム・ヨナは「Nobady」の振りもすべて覚えていた。そして昨年チャリティアイスショーのオープニングでサンタの服を着たままワンダーガールズの歌に合わせてかわいい「Nobody」の踊りを公開した。歴代フィギュアスターのうち、表現力においては最高という賛辞どおり「Nobody」の踊りの演技力もさすがだった。

歌と踊りがテレビやインターネットの動画で広がり、いくつかのエンターテイメント社から音楽アルバムを出そうとオファーが入ってきた。芸能人または歌手にデビューする意向はないかという要請もたまに入ってくる。

しかしキム・ヨナはこう返事をする。「フィギュアをやめた後にでも考えてみます。選手生活中にほかのことをすることは絶対にありません」

歌にダンス、そして声帯模写までプロ級であるキム・ヨナは間違いなく多才だ。そんな才能が先天的なものでも、選手生活で得た副産物でも、キム・ヨナは今、自分のオンリーホープがアイスリンクで完璧な演技をすることであることを誰よりよく分かっている。



キム・ヨナのオンリーホープ③アルバムリリースの話まで(1)

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