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昨年5月ある放送局の「スターショー」特集番組でキム・ヨナに出演してほしいと要請があった。出て歌を歌ってくれという注文だった。苦心の末、これを受け、歌はテヨンの「もしも」を歌うことにした。キム・ヨナが歌がうまいという話はよく聞いていた上、インターネット動画で歌を歌うのを見て「普通の実力ではない」とは思っていたが、テレビ番組で直接歌うとはちょっと心配になった。「果たしてうまく歌えるか」
そして放送局の公開ホール。いくつかのインタビューを終えたキム・ヨナが歌を歌わなければならない時間が来た。初めて公開的に歌を歌わなければならない状況で、キム・ヨナはマイクを取ってとまどっていた。歌の練習をしながら1番は無事に歌い終えたが2番に入る前、はにかむように笑った。ちょっと休んだ後で「ああ緊張する。歌わないとだめですか」と足をばたばたさせた。
#1回の練習でOKサイン
担当プロデューサーは「それではもう一度練習をしてみて、だめならば番組からはずしましょう」と言った後、練習をもう1回することにしてキューのサインが入った。「もし私が行ったら私が近付いたら…」ステージの前にはカラオケのように歌の歌詞が親切に書かれていたが、キム・ヨナは歌詞を見ずにリズムに合わせて歌を歌っていた。2番まで無事に終えたとき、プロデューサーは「これ以上練習は必要ない。そのままこれで行こう」とOKサインを出した。2回目の練習がただちに放送用となってしまったのだ。司会進行役のチェ・スジョンをはじめとし、パネラーたち、カメラマンまで口をぽかんと開けていた。
たまにカラオケで歌ってみるけれど、テヨンの「もしも」は拍子を合わせるのが大変で、高音処理も容易でない。しかしキム・ヨナは拍子は基本で、高音処理も歌手に劣らなかった。音色もきれいで、キム・ヨナが歌うのかテヨンが歌うのか区別がつかないほどだった。
2年前、キム・ヨナがいちばん好きでよく歌っていた歌は日本で活動中のBoAの歌だった。キム・ヨナはBoAの韓国の歌はもちろん、日本の歌詞になった歌まですべて覚えたほどBoAが好きだった。しかし韓国で「少女時代」が登場してからは、キム・ヨナの愛唱曲が少女時代、特にテヨンの歌に変わった。歌唱力のあるテヨンの歌は、歌詞はもちろんメロディーが非常に気に入ったようだ。
キム・ヨナのオンリーホープ③アルバムリリースの話まで(2)
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