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◇「円高」でも冷めない人気
‘サケ族’が増えている。 100円=1500ウォン前後のウォン安円高が続いているにもかかわらず、日本酒の輸入が減っていない理由だ。 韓国貿易協会によると、円高が本格的に始まった昨年11月にも日本酒の輸入量は前年同月比で133%増えた。 今年2月の輸入量も前年同期比141%増えた。
一方、ワインの今年1・2月の輸入量は前年同月比で36%減、21%減となった。 Eマートのユン・ドクウォン酒類バイヤーは「各売り場の1・2月の日本酒売上高は前年同期比で30-50%増えた。 今月の売上高も大きな変化はない」と説明した。 昨年11月と今年2月初め、2度にわたり輸入業者が日本酒供給価格を引き上げたが、消費量には大きな影響が出ていないということだ。
日本酒ブームが本格的に起き始めたのは07年頃だ。 円安当時に日本旅行をして日本酒の味を知った人が増え、それ以前から広まっていた‘日流’ブームと合流し、一種の文化アイテムとして脚光を浴び始めた。 特に30歳前後の会社員と女性の間で人気があった。 また‘居酒屋’も大学街やソウル清潭洞(チョンダムドン)・狎鴎亭洞(アプグジョンドン)一帯で次々と誕生した。 現在、日本酒を扱っている‘おでんバー’や‘居酒屋’など日本式酒屋フランチャイズ本部だけで20カ所以上ある。 ホテルなどの高級日本料理店も日本酒の種類を増やし、日本酒の案内をする「利き酒師」を配置し始めた。
国内最大の日本酒輸入会社(株)全日本酒類のソ・ジョンフン社長は「ビール・焼酎・ウイスキー・ワインで構成された比較的単純な酒類市場に新しく日本酒が登場した」と述べた。。 ソ社長は「適当な度数・すっきりした後味・多様な種類と価格、格式にこだわらない気楽さが魅力」と説明した。 アルコール度の低い酒が好まれ始めた社会の雰囲気も影響している。
日本酒はアミノ酸が豊富な‘ウェルビーイング(ヘルシー)酒’という認識もある。 ソ社長は「4-9月は日本酒の需要が減る時期であり、円高に耐えられない一部の中小輸入企業の撤退が予想されるが、現在の日本酒ブームは簡単には冷めないだろう」と予想した。
円高でも‘サケ族’増える(2)
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