中華料理店の衛生管理に穴が開いていることがわかった。食品医薬品安全庁は１９日、この１カ月間に全国の中華料理店１万７２５０店の衛生状態を点検した結果、５．８％に当たる１００２店で衛生規則に違反していたと明らかにした。違反した店には有名ホテルとデパートの中華料理店も多く含まれていた。

食品医薬品安全庁によると、特級ホテルのソウルインペリアルパレスホテルは期限切れの糸トウガラシを調理用に保管していて摘発された。ルネッサンスホテルも期限が過ぎたベーキングパウダーを調理用に保管して取り締まりに引っかかった。パレスホテルは原産地と成分などが表示されていない粉トウガラシを使っていた。デパートの食堂街に入っている中華料理店も問題が多かった。新世界（シンセゲ）・ロッテ・現代（ヒョンデ）など全国の主要デパートの中華料理店１５店が食材と厨房の衛生管理が不十分で今回の取り締まりで摘発された。

食品医薬品安全庁食品管理課のイ・ジェリン事務官は、「ホテルとデパートの中華料理店は食材を非衛生的に保管したり、調理器具の使用後に油分を除去せずに放置していたことなどが問題になった」と説明した。


今回の点検で摘発された１００２店のうち５３．２％は食器を消毒しないなど基本的な衛生管理が不十分なことが原因だった。また従業員の健康診断を実施していなかったり、衛生規則を守っていない店も１８５店に上った。１４０店ではネズミや害虫を防ぐためのネットもなく、３７店は期限切れの食材を使っていた。