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キム・ヨナ“オンリーホープ”② 宿命のライバル浅田真央(2)



 07年にイタリア・トリノで開催されたグランプリファイナル大会のことだ。 氷点下10度の寒い天気の日、私が選手のバスに乗り、浅田真央に日本語で「暑いですね」と話しかけた。 日本語を少し理解できるキム・ヨナは、「寒い」と「暑い」の区別もできない私を大声で笑ったが、浅田真央は女性らしくにっこりと微笑むだけだった。 内心「この人はなぜ暑いと言ったのか」と考えている表情だった。

#練習環境は天と地


キム・ヨナと浅田真央は性格やスタイルだけでなく、これまでのスケート環境が全然違う。 キム・ヨナが劣悪な環境の韓国フィギュアスケート界から世界トップに成長した‘小川の竜’とすれば、浅田真央はすでに90年代に世界トップクラス入りしたフィギュア先進国の大きな支援を受けて育った。

国内リンク事情のためキム・ヨナはあちこちのアイスリンクを回った。また貸館時間が合わないため、夜10時から練習を始めて夜中に日課を終えるという生活を続けた。 昨年まで適当な練習場がなく困っていたことをフィギュアのファンは知っている。

一方、浅田真央は最近、日本メディアの報道でもあったように、大金が投資された中京大の先端アイスリンクで、約100個のカメラ映像分析サービスを受けながら練習している。

こうした点でキム・ヨナと浅田真央は、国内外メディアからお互いを比較してほしいという質問をよく受ける。 その度にキム・ヨナは「他の選手もたくさんいるのに浅田選手だけに言及するのはマナーに欠く」と言いながら即答を避ける。 キム・ヨナの言葉のように、誰々に勝つというよりも、善意の競争で世界フィギュアの新しい歴史を刻んでほしい。



キム・ヨナ“オンリーホープ”② 宿命のライバル浅田真央(1)

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