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【噴水台】絶滅危機対処法



「『セックス・アンド・ザ・シティ』の公開日にはすべての遊説日程を取り消す」--。大統領選挙候補時代、バラク・オバマ氏が言った冗談だ。映画にまでなって再誕生したそのドラマのファンは、オバマ大統領だけだろうか。主人公であるニューヨークの30代未婚女性4人組の一挙手一投足に全世界の女性が泣いて笑った。特に「立派な未婚男性はいったいどこに行ったの」という彼女たちの泣き言が他人事ではなかった年齢のいった女性たちの声援はたいしたものだった。劇中で恋愛の記憶さえ忘れかけていたミランダが、その場でパートナーを次々に紹介してもらえる場に出かける。「私、ハーバード大のロースクールを出た女です」「活躍中のローファームの弁護士です」瞬間、男性たちの表情ががくりと変化する。

アメリカだからといって違いはないようだ。名目は男女平等時代だというが、状況は昔のままのカップル選びの慣行だということだ。学歴、経済力などの条件で、男は自分よりちょっと劣る女を、反対に女はちょっと優れた男性を選ぶ世相は万国共通のようだ。そんな感じで男女が順次結ばれていくと、結局いちばん条件の良い女といちばん条件悪い男だけ相棒が見つからないという公算が大きいのだ。最近、国民年金研究院の報告書を見ただけでもわかる。36歳まで未婚で残る割合を見てみると、女は大卒以上、男は高卒以下が最も高かったという。この地に「ゴールドミス」と「農村チョンガー」たちがあふれる理由だ。


2006年、米国の人口センサスで、結婚しなかった20~30代が急増したという結果が発表されるとマスコミがおもしろい原因を指摘した。まさに大卒者のうちの男女性比の逆転だ。若い層に大卒男性がかなり少ないので、大卒女性が目にかなう新郎候補を見つけにくいというのだ。我が国も2002年からそうだった。小学校の相棒のように男女大卒者を1対1でくっつけてくれたとしても「1人余りの女子」になるほかない構造だ。

すでに世界最低である韓国の出産率が今年は1.0人以下に落ちることもあるとし「韓国人絶滅危機論」まで出ている。とにかく解決策は結婚だ。空を見なくては星も獲れないではないか。統計を見ると莫大な養育と教育負担にもかかわらず、結婚さえすればたいてい1人以上は生んでいる。このごろ農村の独身男性たちは発展途上国の花嫁を迎え、出産率を上げている「愛国者」に浮上した。問題は高学歴の女性たちだ。目の高い彼女たちが先進国で新郎候補を見つけようとしても、そちらも高学歴の男が足りないのは同じだ。ミランダの選択は特別だった。妊娠可能な年齢が過ぎていくと結婚ができないのではと不安になり、卵子の冷凍保存まで考えていた彼女は、善良でかわいいバーテンダーとうまが合い、子供から生んでゴールインする。永遠にしないというなら別だが、必ずしたいというのであれば発想の大転換も必要ではないか。国を愛することもまんざら易しいものではない。



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