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キム・ヨナ“オンリーホープ”①「完璧な演技がたったひとつの夢」2



#あらゆるうわさを振り払って尊い銅メダル

大韓氷上連盟にキム・ヨナが負傷で4大陸選手権大会に出場が難しくなったと知らせたが、問題は4大陸大会だけではなかった。わずか40日後に近付いた世界選手権大会出場も危ぶまれた。


1週間ずっとスケートもできず、トロントで治療しながら休息をとっていたキム・ヨナは、負傷部位に変化が見られず、4大陸選手権大会直前、負傷を治療するためにトロント転地訓練を中断して韓国へ来た。仁川空港に到着するやいなや病院に移動し、精密検査を受けた結果、負傷部位は左股関節じん帯だった。左股関節のじん帯を痛め、あと少しひどければ選手生活まで危うかったというのが主治医の診断だった。主治医は世界選手権大会には最初から出場させなかった。

青天の霹靂のような話だった。状況は最悪だったが、リハビリを忠実に行った後で世界選手権大会出場を決めようと主治医と約束し、キム・ヨナはリハビリ治療を始めた。

4大陸選手権大会出場はなくなり、もっともがっかりしたのはキム・ヨナ本人だったが、キム・ヨナの心をもっと痛めたのは根拠のないうわさだった。「キム・ヨナが仮病を使っている」「負傷の度が誇張された」など悪意の言葉で傷心した彼をさらに傷つけた。ひどいのは「問題なく訓練しながらも大会にわざと出ない選手は資格を剥奪すべき」という話まで出回ったことだ。

キム・ヨナは着実にリハビリをした末、2008の世界選手権大会に出場することができただけでなく「尊い銅メダル」を獲得したが、彼女の希望である 「完璧な演技」とは程遠かった。

#29日、世界選手権で完璧な演技で金メダルを

あれから1年が去った今、キム・ヨナはいつにない良いコンディションを維持している。あれだけ彼女を苦しめてきた仙腸関節、股関節の負傷が消え、訓練量が多くなって、ジャンプ成功率もかなり上がった。

これまでトレーナーと物理治療師の真心もあったが、何より負傷を防ぎ負傷に勝とうとするキム・ヨナの意志が最大の役割を果たしたのは当然だ。

米国ロサンゼルスで行われる今回の世界選手権大会は、本当にキム・ヨナに「希望」となって近付いている。もちろん大会直前までコンディション調節に最善を尽くさねばならないが、彼女の希望である「完璧な演技」を試みられる舞台と考えている。

キム・ヨナが完璧な演技をしたいという「オンリーホープ」が、今回のロサンゼルス大会でかなうことを切に祈る。



キム・ヨナ“オンリーホープ”①「完璧な演技がたったひとつの夢」1

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