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2人の戦略・戦術には大きな差がある。 勝負所で金寅植(キム・インシク)監督は‘オールイン’ができる人物である一方、原辰徳監督は度が過ぎるほど慎重だ。
7日に行われたワールド・ベースボール・クラシック((WBC)第1ラウンドの韓日戦。 2-14で韓国が敗れた。 試合後、金監督は「コールドゲームで負けても1点差で負けても同じ1敗だ。 これが野球だ」と語った。
韓日戦でコールド負け。 監督としてどれほど辛かっただろうか。 しかし金監督は同じ1敗だと言って点差を気にしなかった。 大敗しても、2日後の復讐戦のために選手を惜しんだ。 捨てる時は果敢に捨てるスタイルだ。
2日後に再戦(第1ラウンド1・2位決定戦)が行われた。 3回裏まで0-0の投手戦が続き、韓国が4回表、最初のチャンスをつかんだ。 日本最高投手の岩隈から先頭打者の李鍾旭(イ・ジョンウク)が四球を選んだ。 続いて2番・鄭根宇(チョン・グンウ)が韓国の初ヒットを放って無死一、二塁。
日本の投手陣を考えると、二度とないチャンスだった。 次の3番・金賢洙(キム・ヒョンス)は韓国シリーズで決定的な併殺打を連発し、精神的に落ち込んでいた21歳の若い打者。 当然、送りバントが予想された。 日本の内野手も前進守備に入った。 しかし金賢洙はファウル2本と空振りでベンチに戻った。
4番・金泰均(キム・テギュン)でも強攻が続いた。 初球、大きなスイングでファウルを打った後、2球目の内角を叩いて三塁線にタイムリーを放った。 この日、両チームの唯一の得点となった。 誰もがバントだと考えたタイミングから金監督は5人連続で強攻を指示した。 2日前に完敗を喫した選手、好投手と対戦する選手たちに、気を落とさずにぶつかっていけというメッセージだった。
原監督は8回裏一死から悩んだ。 イチローが安打で出塁すると、韓国の守護神・林昌勇(イム・チャンヨン)が登板した。 原監督は打撃好調の2番・中島に送りバントを指示した。 作戦通りに犠牲バントとなり、二死二塁。 アウトカウント1つを簡単につかんだ林昌勇は、3番・青木を内野ゴロに仕留めてイニングを締めくくった。
原監督は勝負所で好カードを持ちながらも低いベッティングをした。 逆転でもなく同点のためのベッティングだったが、それさえも失敗し、日本と米国のメディアの非難を買った。 敗戦後、原監督も2日前の金監督と同じように「これが野球だ」と語った。
2試合で日本は14点、韓国は3点を得点し、1勝ずつ分け合った。 これが野球か。 それなら金監督と原監督は引き分けなのか。
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