クォン・サンウのスタイルにも適応できなかった。 一緒に映画を作るのは今回が初めてだが、以前からの知り合いのようにふざけたり、冗談を言ってきた。 スタッフがいるところでジャンケンで誰が食事代を出すか決めようと言ったりするスタイルに馴染めなかった。 クォン・サンウの性格が誰にでも大胆で正直だということを知ったのは、ずっと後になってからのことだ。

「何度もふざけるので‘何あれは？’と思いました。 私は食事代を賭けたりするのは好きでなかったのですが、そういう雰囲気を作ってしまうのでどうしようもなく…しかしそうしているうちにすぐに親しみやすくなりました。 おかげでいろいろなことを学びました」

それに比べると、イ・ボムスは申し訳ないほど有難かった先輩だ。 序盤にＮＧが連発し、待つ時間が長くなっても、イ・ボムスは「気にしないで」と励ましてくれた。


「いろいろ悩みが多かったが、試写会で初めて映画を見て涙があふれました。 本当にシナリオよりも１００倍よくなった感じです。 みなさんも映画を見れば共感できると思います」



イ・ボヨン「クォン・サンウの性格、最初は理解できなかった」（１）