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金賢姫元工作員「田口さんとは姉妹のように過ごした」(2)

12年ぶりに公開席上に姿を現して田口さんの家族に会ったのは、金元工作員と田口さんとは格別の関係だったからだ。 金元工作員は「田口さんとは2年間、国籍に関係なく実の姉妹のように過ごした」と話した。

日刊スポーツが、89年2月3日に検察が大韓航空機爆破容疑で起訴した金元工作員の控訴状と、同年4月に死刑宣告が下された金元工作員の判決文を入手して確認したところ、金元工作員は田口さんと実際に姉妹のように過ごしている。

これによると、金賢姫元工作員は李恩恵と同居しながら、李恩恵が作成した講義録に基づき、日常生活ですべて日本語だけを使った。 金元工作員は午前中、李恩恵が作成した講義案を中心に日本語の説明を聞き、午後には講義を受けた内容を復習する一方、日本の新聞・雑誌を読んで新しい単語を抜すい・暗唱し、毎日、日本のラジオ放送を聴いていた。


試験は毎朝20分、毎週土曜日、毎月末に習った内容の中から李恩恵が出題した試験問題で筆記試験を受け、その試験結果を担当指導員に報告した。

また日本の映画やテレビはビデオで見たり、平壌市普通江(ポトンガン)区域にある工作員専用映画館で観覧した。 朝は李恩恵とともに日本語版の主体思想教育を受けた。

金元工作員が日本人洗脳教養を受けたのは、大韓航空機爆破任務遂行過程で完全な日本人に偽装するためだったと、判決文は明らかにしている。

東京で3歳の息子と1歳の娘を連れてキャバレーのホステスとして働いていた田口八重子さんは78年6月、‘若い男’と一緒に車に乗って新宿のホテルに来た後、2人の子どもを預けて行方不明になった。日本公安当局は調査の結果‘李恩恵’が78年に行方不明になった田口八重子さんであることを確認した。



金賢姫元工作員「田口さんとは姉妹のように過ごした」(1)

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