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ボスワース米特別代表「北の通信遮断は遺憾な措置」

米国のボスワース北朝鮮担当特別代表は9日、韓国の外交安保担当者らに相次いで会い、北朝鮮のミサイル発射準備の動きに対し、韓米が緊密に連携し対応する案などについて話しあった。

ボスワース特別代表は同午前から、李相熹(イ・サンヒ)国防部長官、外交通商部(外交部)の柳明桓(ユ・ミョンファン)長官、玄仁沢(ヒョン・インテク)統一部長官、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の金星煥(キム・ソンファン)外交安保首席と相次いで会談し、意見を交換した後、午後には北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の首席代表、魏聖洛(ウィ・ソンラク)韓半島平和交渉本部長と会見するなど忙しい日程を送った。

ボスワース氏は魏本部長との会見が終わった後「人工衛星であれ長距離弾道ミサイルであれ、北朝鮮がロケットを発射すれば、国連安保理決議の第1718号に違反する」と指摘した。韓国政府の立場と一致する。魏本部長によると、この日の協議では、停滞状態が続く6カ国協議の再開策についても深く話しあった。


また青瓦台当局者によると、ボスワース氏は特に韓米合同軍事演習「キーリゾルブ」の開始に合わせて連日、緊張の度を強めている北朝鮮の強硬姿勢に対しても懸念の意を示した。ボスワース氏は北朝鮮が取った通信遮断措置について「遺憾な措置」とし「南北(韓国・北朝鮮)間の疎通を増進させるのは、非核化と緊張緩和に向けた努力のポイントとなる」と述べた。

先月訪韓したクリントン国務相と同じく「通米封南」(米国と通じ韓国を封鎖する)の可能性を遮断したコメントだ。ボスワース氏は当初、今回の北東アジア歴訪で、北朝鮮を電撃的に訪問、または中国の北京で北朝鮮側の人物と接触する、という見方が浮上していた。以前、6カ国協議の窓口となっていた金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官よりポストの高い北朝鮮当局者と対話するのが、同氏の主要任務の一つだからだ。

しかし、ソウル入りした同氏は「今の時点では訪朝の計画はない」と明言した。外交部当局者は「北朝鮮がキーリゾルブを非難し、民間機の安全問題を警告するなど、状況を悪化させているのを視野に入れたものとみられる」と話した。北朝鮮が強硬姿勢を続ける以上、朝米2国間交渉に臨める条件が整っていない、というメッセージであるわけだ。



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