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申智愛(シン・ジエ、21、未来アセット)が8日、米女子ゴルフツアーのHSBC女子選手権に優勝し、LPGAツアー入門から3大会で優勝トロフィーを獲得した。デビューから1カ月だった。先月の開幕戦では初の予選落ちの屈辱を味わったが、申智愛は挫折しなかった。2度目の大会で13位タイとなりショットの感覚を調整し、3度目の大会でデビュー後初優勝を飾った。
申智愛の初勝利はドラマのような逆転劇だった。LPGAツアーを含め今シーズンは今回の大会に先立ち開かれた3つの大会で中下位圏にとどまり不安感を見せていた申智愛だった。今大会でも初日にイーブンパー、2日目に1オーバーと優勝争いには遠かったが、第3ラウンドでボギーを出さずバーディばかり6個となり6位タイまで浮上し、最終日には6打を詰めて「ファイナルクイーン」の面貌を誇示した。特に第3・第4ラウンドの36ホールでボギーを出さずバーディだけを12個も出すなど恐ろしいほどの集中力を見せた。これに対し第3ラウンドまで申智愛に6打差をつけ単独首位に立っていたキャサリン・ハル(豪州)は最終日に2打を失い2位になった。申智愛はこの日、優勝賞金30万ドルを受け取り本格的に賞金女王競争に飛び込んだ。
申智愛はこの日の優勝で、ミシェル・ウィー、ビッキー・ハースト(以上米国)らとの新人王競争で一歩先んじた。なによりも貴重な収穫は申智愛が自信を取り戻した点だ。「ゴルフは90%がメンタルで、残り10%もメンタルだ」という格言はこの日優勝した申智愛にも逆転負けしたハルにも当てはまる言葉だ。
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