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日系米国人家庭の養子イワタさん、韓国で親探し再挑戦

 

 「韓国語を頑張って習っている。来年ごろ完全に韓国に定住したい」--。

2歳のとき、日系米国人家庭の養子になったマイケル・イワタさん(31)は常に韓国語のテキストを入れたカバンを持ち歩いている。少しでも時間があれば読んで、書いて、練習する。韓国語を習うために韓国のドラマも見ている。イワタさんは実親を探した後、韓国に定着することを希望している。


イワタさんは78年に大邱(テグ)駅で見つけられ、80年にソウルのホルトインターナショナルを通じて養子縁組のため米国へ渡った。養親は日系2世のマサヒロ・イワタさん(70)、白人のキャロリン・イワタさん(67)。それ以降、米ボルティモアに暮らしていたが、マイケル・イワタさんは韓国人の夫人と数年前に結婚し、現在アレクサンドリアに住んでいる。

ノースウエスト航空(ロナルド・レーガン国際空港に所在)に勤めるイワタさんは「実親を探したい気持ちに変わりはない」とし「来年ごろ夫人と一緒に韓国に移住するつもりだ」と語った。イワタさんは03年10月にも中央日報の記事で紹介されている。

04年に韓国を訪問したイワタさんは、実親を探すKBS(韓国放送公社)番組「朝の広場」や大邱(テグ)地域の番組などに出演するなど、血縁探しに乗り出したが、見つからなかった。それでもイワタさんは挫折せず、約3年間にわたり韓国に居住し、西江(ソガン)大学校などの語学スクールで韓国語を習った。

また、週末には貧困層の児童に英語を教えるボランティア活動に参加していたが、ここで補助教師として働いていたナム・キヒョさんに出会い、結婚した。イワタさんは「親を探すのは容易でないと分かっているが、あきらめない」とし「再会できれば“生んでくれてありがとう”“米国で元気に育った”という言葉を伝えたい」と語った。

養親もマイケル・イワタさんの気持ちを十分に理解し、積極的に支援しているという。イワタさんは「韓国で捨てられる多くの子どもの母親たちが体験した苦痛を理解する」とし「過酷な状況で自分の子どもを手放すしかなかっただろう」と話した。

イワタさんの韓国の名前はシン・テホ。出生記録もないまま大邱駅に捨てられた彼を発見した韓国の警察シン・テウさんが自分の名前にちなんで付けたという。したがって誕生日の78年3月18日も正確ではない。知り合いの養子の数人が親との再会に成功しているため、イワタさんもあきらめられないという。

イワタさんは「当時、番組に養子5人が出演したが、うち1人が血縁と再会した。ほかの友達も実母と再会し、現在連絡を取り合っている」と説明した。実親と韓国への思いが強く、米国よりも韓国が好きだというイワタさんは「韓国に行けば自分と外見が似ている人が多いので落ち着く。私は永遠に韓国人だと思う」と語った。



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