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ソマリアの海賊船、30分で完全制圧

アデン湾に派兵される清海部隊の文武大王艦と対潜ヘリのリンクス、高速ボートに乗り込んだ海軍特殊部隊(UDT/SEAL)ら作戦チームが模擬海賊船(右側高速艇)を逮捕するため合同作戦を実施している。



「総員戦闘配置」「リンクス出撃、高速ボート出動」

駆逐艦の文武大王(ムンムデワン)艦(4500トン)艦長のチャン・スンウ大領(大佐に相当)の命令が下ると、清海(チョンヘ)部隊は一心不乱に動いた。海軍は初の戦闘艦派兵を控えた4日、慶尚南道巨済島(キョンサンナムド・コジェド)近くの海上で実戦さながらの総合訓練を行った。清海部隊は3月中旬に海賊が出没するソマリア北側のアデン湾に派兵される予定だ。訓練には清海部隊の作戦チームとして韓国型駆逐艦(KDX-II)の文武大王艦と対潜ヘリのリンクス2機、海軍特殊戦要員(UDT/SEAL)ら300人が参加した。


訓練は貨物船を護送していた文武大王艦のレーダーに高速で近づく正体不明の船舶がとらえられたことから始まった。以下は海軍の説明による再構成だ。

文武大王艦は国際商船通信網により14キロメートル離れた不審な船舶を呼び出したが応答がなかった。文武大王艦はすぐに戦闘態勢に入り作戦チームを発進した。

対潜ヘリのリンクスが真っ先に出撃した。時速280キロメートルで飛行するリンクスは空対艦誘導弾シースクア4基と対潜魚雷1基、射程距離1.8キロメートルのK-6重機関銃を装備している。K-6は今回の海賊掃討のためリンクスに初めて装備された。

不審船がロシア製AK小銃で武装した海賊船であることを確認すると、リンクスが停船を指示した。ついで文武大王艦に搭載された5インチ砲とゴールキーパー対空砲(口径30ミリ)を標的に連動させた。海賊船は袋のネズミだ。海賊船の艦砲の射程圏(32キロメートル)に入ってきたためだ。海賊船がゴールキーパー対空砲の射程距離6キロメートル以内に入ってくれば百発百中だ。1分間に4200発を発射するゴールキーパーは音速に近い速度で飛んでくるミサイルも迎撃する。最大射程距離900メートルのRPG-7ロケットとAK小銃で武装した海賊には対応する方法がなかった。

リンクスヘリが海賊船の動きを止め取り締まる間に文武大王艦に搭載された高速ボート2隻が時速99キロメートルで近寄っていた。ボートに搭乗する14人の海軍特殊部隊隊員は快速船の周囲を回りながら威嚇射撃を加えた。狙撃小銃などで武装した特殊部隊は1キロメートル離れた海賊を正確に狙撃できる。警告射撃に驚いた海賊らは投降の意思を示した。特殊部隊がすぐに海賊船に乗り込み武装解除した。最初の命令が下りてから30分ほどだった。





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