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経済危機の中、政府と地方自治体は就職支援に積極的に取り組んでいる。 ソウル市は年初から行政サポーターズ・青年インターン・青年公共勤労事業など青年の就職支援に力を注いでいる。 高齢者のためにも登校する児童の安全を守る仕事など雇用2万3000件を創出しているところだ。 主婦を対象にしたプロジェクトも進め、2万8000件の雇用を準備する計画だ。
◇寂しい40・50歳代=しかし扶養家族の責任を負う40・50歳代のための雇用対策は見いだせずにいる。 まず企業が40・50歳代を避けている。 「雇用プラスセンター」の場合、求人要請は2800件にのぼるが、壮年層を望む企業はほとんどない。 ほとんどが青年またはパートタイムで雇用でき、賃金負担が少ない高齢者や女性が対象だ。 このため同センターで1カ月間に就職が決まった137人のうち中壮年層はわずか17人だった。
この日相談に来たチェさん(48)は「海運会社で20年ほど働いたが、この1年間、一度も面接を受けることができなかった」と話した。 壮年層の求人があったとしても、ほとんどが警備・運送・配達・運転などの単純業務であり、長い経歴を持つ人や技術・資格の保有者にとっては剥奪感が大きい。
中央大学のイ・ビョンフン教授(社会学科)は「10年前の通貨危機後にあふれた壮年失業者は‘サオジョン世代’(45歳定年世代)と呼ばれて注目されたが、今の壮年は失業対策の死角地帯にある」とし「爆発的に増えた青年失業者に政策の焦点が置かれ、壮年層が疎外されている」と分析した。 壮年失業はすぐにも家庭経済の崩壊につながるだけに、壮年層を配慮した政策が急がれる、という指摘だ。
ソウル就職支援センターへ行ってみると…40・50代は疎外(2)
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