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6カ国協議の韓米首席代表、新しい顔ぶれに

米代表はソン・キム氏…韓国も近く後任人選へ

新しく入れ替わる韓米両国の6カ国協議首席代表は出発から厳しい状況を迎えている。本案である北朝鮮の核問題は取り上げることもできず、北朝鮮のミサイル発射準備が6カ国協議の足かせになっている状況だ。

米首席代表になったソン・キム特使(次席級)は韓国系で、これまで米側の次席代表として活動してきたことから、最近の流れを正確に把握しているという点が幸いだ。それでも、北朝鮮が求める「軍縮交渉」に続き、ミサイル発射を控えた局面が複雑にからみ合い、韓米代表らは早期に歩調を調整しなければならない状況だ。


外交通商部当局者は「ソン・キム特使は能力と資質、経験をあまねく備えた人物」としながらも「ただ首席代表として活動を始めたばかりであるだけに、適応する期間が少し必要だろう」と述べた。

韓国政府は金塾(キム・スク)外交部平和交渉本部長が国家情報院第1次長(海外担当)に移動したことで生じた空白を最小化するため、後任の人選を急いでいる。後任には魏聖洛(ウィ・ソンナク)外交部長官特別補佐官(外交官試験第13期)が有力視されている。

趙兌烈(チョ・テヨル)駐スペイン大使(第13期)、趙太庸(チョ・テヨン)駐アイルランド大使(第14期)、キム・キュヒョン駐米公使(第14期)らの名前も挙がっている。

柳明桓(ユ・ミョンファン)外交部長官は27日、「業務の空白を最小化するため、早期に任命する考え」とした上で「青瓦台(チョンワデ、大統領府)とも協議し、検証も経なければならないため、大統領の東南アジア歴訪(3月2日)前に任命できるかどうかは分からない」と述べた。

後任の人選が終わっても、複雑な情勢を把握して周辺諸国と歩調を合わせるには一定の時間が必要とされる。本格的な活動に臨むボスワース北朝鮮特使の動きが注目を集める理由だ。クリントン国務長官は26日(現地時間)、「北核問題をめぐる6カ国協議の再開について協議するため、ボズワース、ソン・キム両特使を韓国・日本・中国・ロシアに派遣する」と明らかにした。

ボズワース特使は歴訪中の北朝鮮との接触について「まだ決まっていない」としながらも「歴訪先での協議結果や北朝鮮の出方による」と述べ、可能性を残している。北朝鮮は米国の政権交代や経済危機状況での‘揺さぶり’を狙っているが、6カ国協議議長国を務める中国の速やかな動きと、危機を迎える度に劇的に突破口が開かれた事例を挙げ、「6カ国協議の早期開催が実現するだろう」という見方も出ている。

◇金塾氏「何も残していない」=金塾元本部長は27日、「これまで成果と言えるものもあったが、満足できるほどではないという点が、離任をためらわせる理由の一つ」と振り返った。また「非核化の第2段階(核無能力化措置や北朝鮮に対する重油100万トンの支援)を終えられず、悔いが残っている」と語った。



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