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【噴水台】教育革命



日本の秋田県は47の広域自治団体のうち、平均所得が最下位圏をさまよう地域だ。汚染しない自然環境のおかげか、美人をたくさん輩出する所で有名だが、産業でこそ農業と水産業が精一杯だ。そんな田舍の地域が「教育革命」の震源地になっている。2006年と2007年小学校6年生と中学校3年生を対象にした「全国学力・学習状況の調査」、言い換えれば一斉考査で、東京、大阪などの大都市を抜いて2年連続全国1位となったのだ。誰も予想できなかった異変だった。秋田県教育庁長さえ試験結果が発表されたら謝罪会見を開いて頭を下げるほかないと覚悟していたほどだからだ。

日本メディアが間髪を入れず秋田県に駆けつけてその秘訣を取材した。秋田の奇跡は複合的だった。学校教育強化に優先的に予算を割り当て教員を増やして施設を拡充した地方自治体の努力、児童たちの学業達成度によってチームに分けて教える水準別授業、家で自律的に勉強した内容を先生が細かく点検して励ます「家庭学習ノート」制度、放課後にも成績が悪い学生に対する課外指導を進んで行う教師らの情熱などがひとつとなってもたらした結果だった。もしかしたらすべての地方自治体と学校、教師らが当然しなければならないことを秋田県が実践しただけだった。保護者たちはそんな学校と教師らに全幅的な信頼を送った。


韓国でも「任実(イムシル)の奇跡」が起きるかと思った。秋田に劣らない田舍である全北(チョンブク)任実郡の基礎学力が一定水準に達しない割合が全国最低と出たのだ。しかし直ちに統計が操作されたものと明らかにされ、似ている事例があちこちに現われた。平均点数を下げると予想される運動部員たちには初めから試験を受けないようにした学校も続々と現れた。

どこかで聞いたような記憶があって検索してみると40年あまり前、日本で横行した手法だった。教師が、成績が劣る児童の欠席を密かに誘導した事例はもちろん、監督教師が正解を教えたり、不正行為に目をつぶったりすることもあった。教育の質を高めようという主旨を台無しにする非教育的行為が学校で横行すると日本の一斉考査は世論の叱責の中、施行4年で廃止された。そうして復活されるまで43年の歳月がかかった。

公教育の正常化という旗印を掲げて野心に燃えて取り入れた韓国の一斉考査がこうして日本と似たような道を歩むのではないのかと不安が先に立つ。



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