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「私たちがしっかりやれば李承燁(イ・スンヨプ)先輩、金東柱(キム・ドンジュ)先輩も負担がやわらぐしょう」
左足首をひきずりながらも金泰均(キム・テギュン、ハンファ)は責任感を語った。第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で言葉もなくダグアウトを守らねばならなかった彼が、3年ぶりに代表チームの中心打者として立ち上がった。自身に向けられた期待感を破らず、金泰均は代表チームがハンファと行った3回の評価試合(19・20・23日)で通算7打数5安打(打率0.714)を記録し快調な打撃を誇示した。
所属チームの選手には冷静な評価を下す金寅植(キム・インシク、ハンファ)WBC代表監督も、「打者のうちで最もペースが速いほうだ」と金泰均を称賛し、秋信守(チュ・シンス、クリーブランド)、李大浩(イ・デホ、ロッテ)とともに代表チームの中心打線を構成する選手に選んだ。WBC出場を誇示した李承燁、金東柱の空白を埋める候補でもある。
「国際大会で通じるだろうか」と控えめだった金泰均は、いまや「どのチームと戦っても押されないクリーンアップトリオじゃないか」と自尊心を示す。その上で、「承燁さんと東柱さんは代表チームで自分の役割を果たした。世代交代がなされなければならない時期だ。われわれができなければ、今後控えているアジア大会でも2人の先輩が思い起こされないか。2人の先輩のファンが心配せずWBCを見守れるようにしたい」と覚悟を示した。
李承燁は2004年に日本に進出し、金泰均は「ポスト李承燁」候補1位となった。しかし金泰均は2004年から2007年まで毎年23本以下の本塁打にとどまった。2006年の第1回WBCでは李承燁の控え役だった。当時の成績は3試合に出場し1打数無安打。大会で本塁打1位(5本)、打点1位タイ(10点)を占めた李承燁に比べると見劣りする成績だ。「本当になにもしないで帰ってきた。韓国がベスト4神話を成し遂げる感激的な場面をともにしたのは光栄だが、個人的な無念さがあった」と金泰均は振り返る。
第2回WBCでは立ち位置が変わった。昨シーズンの本塁打王(31本)の自負心を持ち、中心打線で全試合への出場が可能な見通しだ。2000年にカナダ・エドモントン青少年選手権優勝メンバーだった秋信守、李大浩、鄭根宇(チョン・グンウ)と一緒で期待感もより大きい。
金泰均は、「私が出場した国際大会のうちチームと個人成績(打率0.433、本塁打3、打点11)が最もよかった大会だ。友人とともに今大会でそれ以上をやり遂げたい」と述べた。
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