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【社説】北のミサイル、住民の苦痛ばかり加重させる

北朝鮮が24日、ミサイルの実射を公式に明らかにした。人工通信衛星「光明星(クァンミョンソン)2号」を運搬ロケット「銀河(ウンハ)2号」で打ち上げる準備を進めていると発表したのだ。

「衛星発射」と装っているが、ミサイルの実射であることは明白である。98年にもいわゆる「光明星1号」という通信衛星を発射したと発表したが、ロケットは衛星を宇宙の軌道に載せるところか、日本列島の領空を飛行した後、太平洋に落ちた。長距離弾道ミサイル「テポドン1号」の実射だった。

今回発射する予定のミサイルは、米本土にまで到達するという「テポドン2号」とされている。06年7月に実射を行ったが、約40分後にミサイルが折れ、東海(トンへ、日本名・日本海)に墜落した、あのミサイルである。当時米国と激しく対立していた北朝鮮は、ミサイルの実射であることを公表し、米国を狙った「核抑制力」を保有することになったと脅威した。


同じミサイルを打ち上げながら「銀河2号」や「光明星2号」と包装するのは、オバマ米新政権との交渉を視野に入れた欺瞞(ぎまん)と術策にすぎない。韓米日3国は、北朝鮮が進めるミサイルの実射が、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の見通しを暗くするのはもちろん、北東アジアの平和を深刻に傷つけると、数回にわたり警告した。

中国とロシアも北朝鮮のミサイル開発の動きを懸念しており、国連安全保障理事会は06年に北朝鮮のミサイル実射を禁じる決議案を採択したことがある。ミサイルの発射が国際社会の制裁につながる可能性が高い状況となっている。結局「苦難の行軍」を繰り返してきた北朝鮮住民の苦痛ばかり加重するだけだ。北朝鮮のためにも「ミサイル賭博」は直ちに中断しなければいけない。



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