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韓国観光公社社長「円高で観光が好調?」



呉志哲(オ・ジチョル)韓国観光公社社長が韓国観光の現状を反省した。

呉社長は23日午前、世界観光機関(WTO)事務総長選への出馬を明らかにする記者会見の席で、韓国観光の現実とそれに対する反省を込めた言葉を述べた。


呉社長は「最近の円高で大勢の日本人が入国し、韓国の観光がうまくいっているというが、実際はそうでない。 韓国観光はしばらく黒字に転じるのは難しい」と話し始めた。

呉社長が観光の最も大きな問題点に挙げたのはタクシーだ。 呉社長は「1970年に作成した観光白書に出てくる韓国タクシーの問題は今も変わっていない。処遇改善のないタクシー運転手がストレス受けて社内で喫煙し、日本人観光客はにおいを嫌いながらも乗るしかない状況」と説明した。

呉社長は「タクシー運転手の給与問題やタクシー公用化など、さまざまな根本対策が出てこなければ、30年後も同じ心配をしなければいけない」と話した。 また「インドは韓国より3倍以上も広報をしているが、観光インフラや衛生、安全問題のため、外国人が避けている。 結局、受け入れ態勢が観光の決定的な要素になるということ」とし、「観光客をどのように受け入れるかという問題に関する限り、韓国はインドと変わらない」と述べた。

呉社長は「ソウルの国際化指数を考えると、香港やシンガポールと同じレベルの競争力を持つのは難しい。 外国語の疎通問題のため外国人にとってはコンビニで買い物をするのも不便」とし「香港には多国籍企業が6000以上もある。 国際会議が頻繁に行われ、ビジネス顧客が集まるしかない」と話した。

呉社長は「こうした現実を冷静に直視してこそ解決策が出てくる」とし「景気は厳しいが、観光産業の競争力を高めるためにどうすべきか考えている」と語った。

呉社長は「現在、各自治団体が観光インフラ構築に力を注いでいるのは良い傾向。現実を知って緻密かつ組織的に努力し、5年、10年後に北東アジア観光の拠点になるように育成しなければならない」と述べた。



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