日本のテレビ朝日は２２日、第２回ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）特集番組として「フルタの方程式」を放送した。５０年を超えるアジアの野球の盟主を自任する日本だが、今回の大会を控え「韓国警戒令」を出した。

番組は分析野球の大家、古田敦也前ヤクルト監督（４４）を中心に、現役代表と代表ＯＢ、スコアラーらを集めて進められた。この番組は、「過去１０回の韓国戦で日本は３回しか勝てなかった」と紹介した。日本が勝った試合はアテネ五輪（２００４年）、第１回ＷＢＣ（２００６年）、北京五輪予選（２００７年）だけだ。これに対し韓国はシドニー五輪予選（２０００年）、釜山アジア大会（２００２年）、第１回ＷＢＣ１・２ラウンド（２００６年）、北京五輪予選・準決勝（２００８年）で勝利を収めている。


▲李承燁中継の効果

古田前監督は、「韓国に行ってみたら多くのファンが私を知っていた。それだけ日本の野球が韓国と近くなったということ」と話した。出演者らは韓国で李承燁（イ・スンヨプ、巨人）の試合が生中継され、日本の野球を知っている人が増えたと口をそろえた。

日本代表チームのスコアラーを務める三宅博氏は、「いまや日韓間の情報は平等になった」と断言した。以前の日本は国際大会を控え格下と認識していた韓国の戦力を把握するためにスタッフを大挙派遣した。むしろより多くの勉強が必要だった韓国は情報収集に乗り出せなかった。しかしいまは日本の野球のプレーひとつひとつが韓国の戦力分析チームと選手らに伝えられている。

▲執念でも押されている

出演者らは、「実力も問題だが、日韓戦は他の変数がある」と主張した。三宅氏は、「韓国は執念が強い」と結論を下した。戦力を客観化・計量化するスコアラーの見方からも韓国の善戦は「執念」と理解していた。

日本はイチロー選手を中心に威勢のいい声を上げて集まっているが、これはチームワークが弱いという反証ともいえる。韓国は第１回ＷＢＣ以降、選手が大幅に入れ替わったが、チームワークはそのままだ。朴賛浩（パク・チャンホ、フィラデルフィア）、李承燁に代わる主軸選手、金広鉉（キム・グァンヒョン、ＳＫ）、李大浩（イ・デホ、ロッテ）の分析に日本がより熱を上げる理由だ。