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訪韓中のニューヨークタイムズのコラムニスト、トーマス・フリードマン氏(56)が22日、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の招待を受け、1時間以上も李明博(イ・ミョンバク)大統領と対話した。 フリードマン氏は世界的ベストセラー『コード・グリーン』『レクサスとオリーブの木』『フラット化する世界』の著者だ。
この日、フリードマン氏との青瓦台(チョンワデ、大統領府)面会で、李大統領は「グリーン成長は石油資源がない韓国が歩まざるを得ない唯一の生きる道」と話したと、金恩慧(キム・ウネ)青瓦台副報道官が伝えた。 また李大統領は「韓国は産業化過程も遅かった。IT(情報・通信技術)は先を進んだが源泉技術は持つことができなかった」とし「新再生エネルギー分野などET(エネルギー・緑色技術)分野ではR&D(研究・開発)投資から始め、本格的に政府が取り組む考え」とも語った。
李大統領の構想に対し、フリードマン氏は「天然資源がない点がむしろ韓国にプラスになるだろう」とし「すべての財源が頭脳の中にあり、革新的な環境技術を開発できる無限の潜在力を持った」と答えたという。
フリードマン氏はこうした観測の根拠に入国過程で見た仁川(インチョン)空港の例も挙げた、というのが金副報道官の説明だ。 フリードマン氏は「仁川空港を見たが、ドバイ空港と同じく最先端施設を整えているのに驚いた。 しかしドバイは石油など天然資源を開発して(最先端空港を)建てたもので、韓国は人の知識で得た富で建設したという違いがある」と述べた。 金副報道官は「フリードマン氏は韓国の潜在力を高く評価しながら、『頭の中の石油は消えない』と語った」と伝えた。
またフリードマン氏は「韓国は資源がなくて厳しい経験しているが、グリーン技術に投資すれば世界を先導できるだろう」とし「李大統領の(目標である)‘低炭素緑色成長’は今の韓国に最も適したビジョンだと考える」と述べた。 さらに「韓国経済の相対的な利点は自動車と建設分野」とし「ハイブリッド車など環境車の開発で競争力を持ち、建設分野でもグリーンビル(エコビル)を通して無から有を創造するだろう」と語った。
フリードマン氏は「中国やインドでは2050年ごろになると2億-3億人の人たちが都市に移動するだろう」とし「この時、どんな建物で生活するかが重要な問題になるが、韓国のグリーン都市技術がこの地方で通用すれば、世界のどこでも通用するだろう」と助言した。
このほか、フリードマン氏は最近就任したオバマ米大統領とのエピソードを紹介した。 フリードマン氏は「オバマ大統領と就任直前に一緒に食事をし、『所得税を減らす代わりに炭素税を高めるべきだ』という助言をした」と李大統領に伝えた。
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