世界的な経済危機が悪化の一途をたどる中、主要国が参加する国際会議が相次いで開かれている。過去に例を見ない景気低迷が予想され、国同士の協力がいつになく重要なためだ。今月中旬には主要７カ国（Ｇ７）財務相・中央銀行総裁会議がローマで開かれた。２２日にはタイで東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）プラス３（韓中日）財務相会合が開かれた。４月２日には主要２０カ国（Ｇ２０）首脳会議がロンドンで開幕する。Ｇ２０首脳会議に先立ち来月１４日には財務相会合が予定されている。これらの会議の共通議題は世界的な経済危機克服に向けた解決策を見つけることだ。

◆Ｇ２０では金融システムの改革を議論＝「今回のＧ２０会議では、国際通貨基金（ＩＭＦ）など国際金融機関を積極的に活用する方策と保護貿易強化の動きに対する対策をまとめなければならない」。ブラウン英首相がＩＭＦのストロスカーン総裁と世界銀行（ＩＢＲＤ）のゼーリック総裁と会った直後にこのように述べたとＡＰ通信など主要外信が１９日に報じた。ブラウン首相はこの日、「Ｇ２０首脳会議：経済回復策」という報告書を公開し、「世界的経済危機を克服するためには基準金利引き下げなどにおいて各国の緊密な協力が必要だ」との考えを示した。

外信報道によると、Ｇ２０議長国の英国は現在、ＩＭＦと世界銀行の改革をはじめ、国際金融市場の監督強化策をまとめている。この改革案はＧ２０首脳会議で正式議題に採択されるものとみられる。ダーリング英財相は「われわれの最も大きな目標は、金融市場の信頼を回復することだ。現在の金融市場は資本の配分、リスク管理、取引機能活性化などの役割をしっかりと果たしていない」との認識を示した。

経済危機の解決策探そう…７月まで相次ぎ国際会議（２）