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「捜査用のニセ札」700万ウォンが市場に出回る

ソウル江南(カンナム)警察署は17日、インターネット取り引きサイトで中古オートバイを販売したP氏(32、会社員)から「販売代金として受け取った700万ウォン(約44万2000円)がニセ札のようだ」という通報を受け、捜査を開始した。P氏が警察に提出した紙幣は、番号が‘EC1195348A’の1万ウォン札で拉致事件の際に使用された偽造紙幣であることが確認された。

P氏はこの日午後6時ごろ、三成洞(サムソンドン)の自宅で偽造紙幣を受け取り、オートバイ(250CC)を渡した。警察は、オートバイを購入した男がまだ検挙されてない犯人のC(32)と見て、Cの居所をつかむために全力を上げ捜査している。Cは拉致した製菓店の女性店長を解放する条件として、11日、偽造紙幣7000万ウォン(約442万円)を受け取り逃走した。

この偽造紙幣は、警察が2007年8月に捜査用に製作した。一見みたところ、本物とほとんど区別できず、サイズが約1ミリ大きく、透かし絵の入っていないことに気付かない。このため、P氏も代金を受け取った際に、金がニセ札であることに気づかなかった。P氏は警察で「紙幣の番号がすべて同じであることから、偽造紙幣であることが分かった」と述べている。


警察は偽造紙幣の流通がさらに拡大するものと見ている。「Cが人質A氏の口座から引き出した200万ウォン(約12万6000円)以外に逃走資金として使用できる金はない」という共犯者S(28、検挙)の陳述通り、偽造紙幣を使うであろうと推測している。警察は「Cが偽造紙幣を使用していることから、ソウル市内の警察署に協力を求める公文書を送り、宿泊施設や食堂などに通報を促すよう要請した」と明らかにした。



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