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作戦統制所が迎撃する対象となる北朝鮮のミサイルは、「スカッドB」または「スカッドC」(射程340-550キロ)や「ノドン」(1000キロ)などだ。
この施設は、射程6700キロ以上の長距離ミサイル「テポドン2号」も探知できる。しかし日本と米国をターゲットにするテポドンなど中距離・長距離のミサイルは迎撃対象から除外される。
スカッド系列のミサイルは最大の秒速が1.6~2キロメートルで、ノドンは秒速3キロメートルにのぼる。両ミサイルは、休戦ラインに近い北朝鮮軍の前方地域に配備されている。ファソン(スカッドミサイルの北朝鮮名)部隊と呼ばれるこのミサイル部隊の司令部は、休戦ラインから50キロほど北部の江原道伊川郡支下里(カンウォンド・イチョングン・ジハリ)にある。
移動式の発射装置を利用し発射できることから、探知が難しい。特にスカッドミサイルはソウルまで2分10秒から2分30秒後に到達できると評価され、脅威要因とされてきた。現在日本はイージス駆逐艦と早期警報レーダーシステムを主軸にしたミサイル防衛システム(JADGE=自動警戒官制システム)を構築した状態だ。
軍当局によると、作戦統制所には早期警報レーダーも備える計画だ。探知距離が400-1000キロメートルにのぼる同レーダーは、ミサイルが飛行する方向と着弾地点などを計算し、作戦統制所とパトリオット部隊に同時に伝えることになる。
購入対象となる国は、米国(FBX)、フランス(M3R)、イスラエル(グリーンパイン)が検討されており、今年決定し、2010年には確保できるとみられる。軍筋は「北朝鮮の核とミサイルの脅威に対応するための“韓国式弾道・誘導弾防衛システム構築計画”が06年“合同参謀議長指揮指針書”に明文化された後、作戦統制所構築計画を進めてきた」と話した。また「作戦統制所が構築されれば、現在ミサイル防衛・迎撃作戦に向け単独で運用中の在韓米軍の戦区誘導弾作戦班(TMO-Cell)とも連動できるだろう」と付け加えた。
政府、3年以内にミサイル迎撃施設設置へ(1)
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