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<WBC>金寅植監督「韓国チーム勝利のカギは精神力」

ハワイで1カ月にわたり所属チームのハンファのキャンプを指揮している金寅植(キム・インシク)代表監督が、代表チームがハワイに向かった15日、「朴鎮万(パク・ジンマン)の状態が良くないというが、朴基赫(パク・ギヒョク)も異常があるという。チェックする部分はひとつやふたつじゃないね」と嘆いた。その上で、「それでもあるでしょ、精神力。韓国野球はいつもそうやってきたんだ」と余裕を見せた。

「週7日勤務のスタートだ」

金監督は16日から2足のわらじを履く。所属チームのハンファとワールド・ベースボール・クラシック(WBC)代表チームのキャンプ地を同じハワイにし休日はなくなった。16日はハンファのオフ。しかし代表チームはこの日初めてのトレーニングだ。金監督は「毎日グラウンドに来なけりゃいけない。週7日勤務が始まったよ」と笑った。


「でも直接見るのがむしろいいだろう。ここで‘だれそれが故障だ’という話ばかり聞かされてどれだけもどかしいか…」。最も重要で急務であるのは最終エントリー(28人)の選抜だ。金監督は「(レギュラー遊撃手)朴鎮万の状態が良くないというが、朴基赫までだめなら交代要員を選ばなくちゃ。投手も1人ははずさないといけないのが悩みだ」と心情を吐露した。週7日勤務でも時間は足りなさそうだ。

「よく分かってるからと1等になれるのか?」

不安な金監督を激励しようと、「それでもWBCを1度経験したことは有利じゃないですか」と声をかけると、「いや、よく知ってるからと1等になれるか? 2回目の試験を受ければ100点取れるか?」と問い返された。

第1回大会で司令塔を担いベスト4の神話を作り上げたが、金監督は、「難しい瞬間は1回や2回じゃなかった」と振り返った。WBCだけの投球数制限規定が特に難しかった。金監督は、「先発投手のボールをひとつひとつ数えながら投手交代を考えるのもとても難しかったね。来月の試合に誰が出られないのかも心配だし、2度とあんな経験はしたくなかったんだが」と顔をしかめた。

「あるでしょ、精神力。韓国野球はそうやってきたんだ」

アジア予選と決戦ラウンドと山場ごとにぶつかる「日本」を考えても悩みは続く。金監督は、「国際大会で日本に多く勝ったからと今回もそうなる法はない」と一歩引き下がった。「李承燁(イ・スンヨプ)と朴賛浩(パク・チャンホ)がいないのはなにより大きな打撃だ。若い選手が成長したが、金メダルを取った北京オリンピックのときより強い相手と戦うWBCでもうまくやれるかはわからない」と心配していたが、金監督流のウィットを見せた。「あるだろ、韓国の持つ長所。強い精神力。いつ韓国野球が戦力で勝った? いつも精神力でやってきたんだ」



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