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忠清南道(チュンチョナンムド)主管で独立記念館で開かれる三一節記念行事には1000人余りが出席する予定だ。昨年まで出席者に配られていた1個900ウォン(約60円)の小型太極旗は行事後に廃棄していた。しかし今年は光復節の際に再利用する。900万ウォンを節約するためだ。忠清南道のイム・ホンヨン自治行政局長は、「いじましいと考える人もいるだろうが、わずか10ウォンでも節約するため乾いたぞうきんも絞る心情だ」と話す。
忠清南道によると、このように16の室・局の経費性予算で500ウォンのボールペンから数千万ウォンの行事費用までを節約し100億ウォンを捻出した。道内16の市・郡も同様の方法で580億ウォンを浮かせた。この資金の大部分は1万4000件の雇用を作るのに投入される。節減額680億ウォンは道と16市・郡を合わせた総予算10兆3539億ウォンの0.65%に相当する。
忠清南道の「経費節減作戦」は行政運営費を重点的に絞り89億ウォンを得た。事務用品購入費、行事費、国内出張費、業務推進費、部署別会食費、外賓招請旅費をすべて減らした。今年上半期に中国・四川省で開かれる上海貿易館分所開所式にかかる行事費900万ウォンのうち100万ウォンを減らすことにした。予算担当官室は残業者の食事代(年間3000万ウォン)のうち10%を減らした。食事代が足りない場合は自腹で払うか、昼間の勤務集中度を高め残業を避けることにした。社会団体・民間行事に補助する経費も一部削減した。道出資6機関と韓国労働組合総連盟忠南本部など民間団体68機関から11億ウォンが自主返納された。
忠清南道のイ・ジェグァン経済通商室長は、「全国の今年の地方予算178兆ウォンから忠清南道のように0.65%節約すれば1兆1570億ウォンが得られる。これは月80万ウォンずつ10カ月間20万人に雇用を提供できる金額だ」と説明する。
節約した費用は雇用創出と貧困層支援に3月から投入される。このうち400億ウォンは国費246億ウォンと合わせ1万4000件の雇用創出に使われる。3カ月の短期雇用が9000人、10カ月の長期雇用が5000人。賃金は月80万~100万ウォンだ。
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