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SKエンカーは中古車インターネットサイトで1位だ。毎日4000件余りの中古車が登録される。市場で流通する中古車の50~60%をこのサイトで見ることができる。
一般の人は売りに出す車を登録するのは無料だが、取引業者は1件当たり1万5000ウォン(約970円)を支払わなければならない。これがこのサイトの利益となる。1日の訪問者数が20万人、ページビューが400万件に達する。同社はこれとともに全国15のオフライン販売店で直接中古車を売買している。昨年の販売台数は3万3000台。中古車市場は年間200万台規模だ。
SKエンカーは昨年の売上が2460億ウォン、営業利益が60億ウォンとなった。パク・サンチョル社長は、「エンカーはようやく中古車市場の1.5%を確保したが、発展可能性は無限だ。経済危機を機会にして数年以内にシェア10%を達成したい」と話す。
同社は2000年にSKエネルギーの社内ベンチャー企業としてスタートした。当時課長だったパク社長は社内ベンチャーの公告を見て同僚6人とともに志願し選ばれた。こうして10社余りの社内ベンチャーが誕生したが、現在も残っているのはエンカーだけだ。初年度の売上高は1億4000万ウォン。2年で黒字転換を果たした。
創業当時の事業モデルは、中古車を直接仲介して1%程度の手数料を受け取ること。しかしインターネット利用者は無料に慣れており拒否感が強く、他の無料サイトに流れていた。パク社長はすぐに事業モデルを変更し、仲介業者が入店するオープンマーケットにして成功した。パク社長は、「大企業だったならこんなに早く変更するのは難しかったはず」と振り返る。
パク社長は昨年10月の金融危機を受け、保有する2000万ウォン以上の高価格の中古車を、損失を出してでもほとんどを売りさばき現金を確保した。この資金で今年上半期は中古車輸出に集中投資する。品質がよい5年未満の中古国産車が輸出商品だ。パク社長は「ウォン安で輸出が有利になった。昨年始めたロシアへの中古車輸出を本格化し経済危機を乗り越えたい」と話す。為替が安定すればドイツや日本の高級中古車を輸入して販売することも構想している。
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