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北、「党・政・軍」大幅な入れ替えへ(2)



朝鮮労働党も「人事台風」のまん中にある。

「党の中の党」と言われる組織指導部には、李容哲(リ・ヨンチョル、軍事担当)、李済強(リ・ジェガン、党生活担当)第1副部長らが主軸となる中、キム・ギョンオク第1副部長が加勢した。同氏は90年代半ばまで、金正日(キム・ジョンイル)書記室の軍事補佐役を経て李容哲第1副部長の下で副部長を務めたが、昨年末に昇進した。


韓国情報当局の推定によると、李容哲副部長は野戦分野を、キム・ギョンオク副部長は「軍の中の党」とされる総政治局をそれぞれ担当する。党内でも軍部の影響力が強まっているということだ。

キム・ソンギュ(民防衛部)、張成沢(チャン・ソンテク、行政部)、金養建(キム・ヤンゴン、統一戦線部)部長らとカン・ドンユン(組織指導部)、リュ・ヨンソン(統一戦線部)副部長らも新しいポストに就いた人物だ。内閣(行政府)は昨年だけでも長官30人のうち9人を交代させた。うち6人が昨年10月以降に入れ替わったことが分かり、目を引く。

昨年8月に脳卒中で倒れた金委員長が業務に復帰した直後、「経済司令部」にあたる内閣にメスを入れたのだ。特に現在の内閣を構成する長官のうち、発電所・造船所・炭鉱など各種の工場と企業所で長年活動してきたテクノクラートが、首相を含め17人にのぼる点も注目を集める。これをめぐり、北朝鮮が2012年を「強盛大国達成の年」に定め、専門家らを投入して経済再生を図り、3月にスタートする金正日政権の第3期を控えて雰囲気を刷新する狙い、という見方が出ている。

外郭団体の首長らも大幅に入れ替わった。金日成(キム・イルソン)社会主義青年同盟委員長(李容哲)、朝鮮(チョソン)職業総同盟委員長(金炳八)、朝鮮女性同盟委員長(盧成実)らが新しいポストに就いた。こうした軍部、労働党、内閣、青少年・非党員・女性担当機関など北朝鮮社会を網羅する人事が行われているのは、今年67歳の金委員長が後継体制を視野に入れた作業だという見解もある。



北、「党・政・軍」大幅な入れ替えへ(1)

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