ＬＧ電子は直観的な３Ｄ　ＵＩのマルチメディアフォン「アレナ」を出した。メイン画面・メニューなどほとんどの機能に３Ｄ効果と振動機能を備えた新しい「ＳクラスＵＩ」を適用した。

アップルのｉＰｈｏｎｅのように「マルチタッチ」機能があり、写真やウェプページを見る時は２本の指で画面を拡大・縮小できる。８ギカバイト（ＧＢ）内蔵メモリーは５００万画素カメラとＧＰＳ機能を備えている。


ＬＧ電子の安承権（アン・スングォン）社長は「フルタッチフォンの使いやすさを求める声に応じようと努力した。これから登場するプレミアム製品群にＳクラスＵＩを適用する」と述べた。

◆不況の中で躍進＝昨年は両社ともに携帯電話分野で善戦した。米国現地市場調査機関ＩＤＣによると、三星電子は米国市場で２２％のシェアを記録、１位だった米モトローラ（２１．６％）を抜いて初めてトップに立った。米国進出から１１年目だ。

ＬＧ電子も２０．７％のシェアを記録し、僅かな差で３位となった。両社を合わせると、昨年携帯電話を購入した米国人１０人のうち４人が韓国製品を選択したということだ。

市場調査機関ＡＢＩリサーチによると、世界市場でも三星電子のシェアは１６．２％と、１年間で２．７％も増えた。主要企業の中でシェア拡大ペースが最も速かった。

ＬＧ電子のシェアも１．５％増の８．３％となり、５位から３位に上がった。ノキアは不動のトップだったが、三星電子との格差がかなり減った。モトローラのシェアは半分程度に減った。

ＡＢＩリサーチのクリスティン・ガロン・アナリストは「ノキア・三星電子・ＬＧ電子が市場を支配した」と評価した。

今年も世界携帯電話市場の韓国製品ブームは変わらない見通しだ。ＩＣＤは報告書で「三星電子はブランド・デザイン・製品力で、ＬＧ電子は今年出す新規モデルで競争力を維持するだろう」と予想した。

市場調査機関ストラテジー・アナリティクス（ＳＡ）は「三星電子はグローバル‘ビッグ５’の中で市場シェアを高める可能性が最も高い」と見込んだ。

ブルームバーグ通信は「業界専門家の意見をまとめると、今年の携帯電話販売量は昨年より５－１０％ほど減りそうだが、三星電子と米アップル、カナダのＲＩＭなどの企業は販売が増えそうだ」と分析した。



三星「ウルトラタッチ」・ＬＧ 「アレナ」　今年の戦略製品（１）