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<フィギュア>いまや世界を制覇するとき…キム・ヨナの課題は



世界新記録も打ち立てた。圧倒的な点差で優勝した。しかし何か物足りない。「体力を補完し最善のプログラムを構成すべき」という課題が残ったためだ。

ショートプログラムとフリースケーティングで合計189.07点。フィギュアの女王、金妍児(キム・ヨナ、19)が7日(韓国時間)、フィギュアスケート四大陸大会で優勝し記録した点数だ。200点を期待していたので不満がないでもない。それでも1年後に近づくバンクーバー冬季五輪のプレ大会でライバルを押さえた点、また五輪主催国のカナダのファンの心をつかんだ点などは大きな成果だ。


◆「体力補完がフリーの課題」=金妍児は5日にショートプログラムで世界記録となる72.24点を獲得した。ライバルとの格差が大きく優勝には問題がなかった。しかしフリースケーティングだけを見ると、金妍児は116.83点で、ライバルの浅田真央の118.66点だけでなく、ショートで2位となったカナダのジョアニー・ロシェットの117.01点に後れをとる3位だった。

金妍児がフリースケーティングに弱いのは体力のためだ。2分50秒以内に3つのジャンプなど8つの課題を演技するショートプログラムと違い、フリースケーティングは4分間に7つのジャンプなど12の課題をこなす。体力の支えがなければミスが出る。

ジュニア時代に金妍児を教えたシン・ヘスクコーチは、「金妍児の場合ジャンプに力を入れるのはよいが体力負担が大きい。体力が落ちればミスが出る。世界選手権(3月23~28日、ロサンゼルス)までの1カ月に体力を集中的に補完すべきだ」とアドバイスする。

◆「ループジャンプに自信持たねば」=ソウル市フィギュア連盟のイ・ジョンス専務理事は、「金妍児が選択の岐路に立たされている。トリプルループを完成すれば申し分ないが、自信がなければダブルアクセル(3.5点)を完璧にして自信を持つことも方法だ。今回のようにショートで格差が開いた時にはトリプルループを試して恐怖心をなくすのもよい試みだ」と話す。

四大陸大会初出場で優勝した金妍児は、「けがのため2度の世界選手権でタイトルを取れなかった。今年は健康を維持するため努力中だ」とし、世界選手権優勝への意欲を示している。



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