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「造船所に就職させる」中国で790人から金を騙し取る

中国黒龍江省海林市に住む中国人のソさん。彼は2004年末に中国の海外就業斡旋会社を通じて韓国での就職を申請した。親戚から借りた1000万ウォン(約67万円)余りを送出料として支払った。しかしこれまで韓国に行くことができず、借金まみれとなり父親が病気で死亡し母親は自殺を図った。

海林市にはソさんのように韓国で働こうとして詐欺に遭い金を奪われる中国人と朝鮮族は1人や2人ではない。このため海林市の反韓感情は極限に達している。

慶南警察庁外事捜査隊は8日、黒龍江省海林市で現地人790人を対象に就職詐欺を行い1042万元(約1億4000万円)を騙し取った容疑者の拘束令状を申請した。容疑者は中国内の海外就職斡旋会社代表に近づき、「韓国の造船所に2000人を就職させる」とだまし、送出費用名目で1人当たり1000万~2000万ウォンを騙し取っていた容疑を受けている。


容疑者は、青瓦台(大統領府)直属の国家戦略研究所長や新聞社の編集局長の肩書きのついた名刺を使い、政界関係者との親交を誇示するなどして現地の人たちをだましていた。

海林市は中国内でも韓国のイメージが良かったが、就職詐欺のため被害者が激しいデモを行っている。詐欺被害者2人が自殺を図り、家庭不和を招くなど、民心が極度に悪化すると、中国の新聞がこうした事件を大きく報道した。海林市政府は昨年10月に金佐鎮(キム・ジャジン)将軍記念事業のため訪れた金将軍の孫娘にあたる金乙東(キム・ウルドン)議員に公文を送り、事件を速やかに解決することを求めた。問題が大きくなり韓国に逃亡していた容疑者は内縁の妻とともにソウルや大邱、慶州などで僧侶のふりをしながら警察の追跡を逃れてきた。

警察は昨年11月に容疑者を特定経済犯罪加重処罰法違反などの容疑で手配ビラ6万枚を作成し全国で配るなど公開手配をしていた。



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