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慶応義塾に「現代韓国研究センター」、韓日共同で北核・金融危機に対応



慶応義塾大学が現代韓国を研究する「現代韓国研究センター」を開所した。

日本で韓国について研究する機関は、これまで、韓国国際交流財団の支援の下、九州大、立命館大が韓国研究センター、コリア研究センターをそれぞれ開所したが、首都圏では今回が初めてだ。


現代韓国研究センターは5日、両国の専門家およそ200人を招いて、開所式を行い「変革期の北東アジアと韓日関係」をテーマにしたシンポジウムを開いた。初代所長は韓半島専門家で、同校で教授を務める小此木政夫氏(64)が務めることになった。

小此木所長は「韓国政府の協力で、慶応大に韓国学専門の研究センターを開所することになり、嬉しく思う」とした後「レベルの高い韓国学研究機関に育成していきたい」と抱負を述べた。同教授は「もはや韓日両国は、年に500万人の往来があるほど交流が活発化している」とし「韓国学の研究を通して両国関係の発展により寄与したい」と語った。

研究課題については「韓日両国の交流、北朝鮮の非核化、韓米日3国の協力、世界金融危機、韓日協力など当面の懸案について、体系的に研究していきたい」と話した。また「経済危機の克服に向けて、経済、環境、エネルギーの分野でも両国間の協力を拡大、強化できるだろう」と強調した。

北朝鮮関連問題への取り組み方については「北朝鮮体制は金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が70歳を迎える2012年がやまになる」とした上で「その時点までは金委員長の健康問題が同国体制の決め手となる」と指摘した。

同氏は、韓日両国の専門家が、国際問題への両国共同対応策について研究する「韓日新時代共同研究プロジェクト」も率いる予定だ。李明博(イ・ミョンバク)大統領と麻生太郎首相が先月12日、ソウルで開かれた韓日首脳会談で同プロジェクトに合意する際、小此木氏が日本側の座長に決まったからだ。小此木氏は同プロジェクトを担当し、来年9月まで政治、外交、経済など両国関係の発展に向けた提案を含む研究報告書を発表する計画だ。

小此木所長は72年に延世(ヨンセ)大で博士課程の研究生として韓半島政治を研究したのをきっかけに、85年から慶応大学を務めて以来、現在まで韓半島専門家として活動している。



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