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--韓国料理を食べたことはあるか。 あればどんな料理が気に入ったか。 また韓国料理が西欧社会で認められるためには何が必要か。
「韓国料理をたくさん食べてみた。 ところが韓国料理といえば、一般的に西洋人にとってコリアンバーベキューのイメージ一つだ。 もう少しいろいろな料理が紹介されていればよかったと思う。 また一部の飲食店の場合、初期に西洋人に良くないイメージを与えた。 考えてみてほしい。 初めて行った韓国の飲食店が味もいま一つで雰囲気もよくなければ、韓国料理に対するイメージ、また韓国に対するイメージに相当な偏見を抱くようになる。 したがってもう少し体系的に考えて料理を厳選する必要があると思う。 私が深い印象を受けた韓国飲食店に、ニューヨークにある日本料理とのフュージョンだが‘モモフク’という店がある。 ミシュランから星2つを受けた。 非常にクオリティーが高かった。 外国に出す韓国飲食店の場合、その国の雰囲気とその国の人々が楽しめる環境を提供するのが重要だ。 もちろん新しい文化を体験したくて外国飲食店に行くが、あまりにも馴染まない雰囲気であれば困惑してしまう。 そして何よりも重要なのはシェフの育成だ。 もちろん韓国にも立派なシェフはいるが、まだ国際的なレベルには達していないようだ。 韓国からもスターシェフ、韓国のジョエル・ロブションが出てこなければならない」
--ミシュランは最近、東京・香港・マカオなどアジア都市の飲食店を評価した。 ソウルの飲食店を評価する計画はないのか。
「今のところはない。 アジアはとても興味深い地域なので、東京と香港・マカオのガイドを出した。 しかし料理は国家発展レベルではなく、その国、その都市の人々がどれほど料理に情熱を抱いているかが私たちとしては非常に重要だ。 東京に行ってみると、本当に美食家、それよりも料理に情熱を抱いている人が多かった。 そういうところでは料理が発達するしかない。 ソウルについても頭の中で考えている」
ジャン・リュック・ナレ氏=ミシュランガイドの第6代社長。パリホテル学校(EHP)を卒業した後、パリのブリストルホテルなど世界主要都市の特級ホテル・リゾートでマネジメント経歴を積んだ。 特にバルバドスのサンディレーン・リゾート改装の総責任者として名声を得た。 2004年にミシュランガイド社長に就任した後、米国とアジアの主要都市に評価対象を広め、ミシュランの国際化に大きく寄与したと評価されている。
「日本料理は世界最高、西洋で韓国料理と言えば…」(1)
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