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韓国戦争戦没者遺族のDNA確保が急がれる(1)



2年前に忠清北道栄洞(チュンチョンブクド・ヨンドン)で、韓国戦争(1950~53年)当時に戦死した兵士の遺骨が見つかった。

銃弾で穴が開いた水筒など遺品が見つかったものの、身元情報の確認は難しかった。国防部遺体発掘鑑定団の10カ月にわたる根強い追跡の末、50年7月の戦闘中に行方不明となったカン・テス一等兵の遺骨であることが判明した。カンさんの息子ジュソク(63)さんが鑑定団に登録したDNA(遺伝子)サンプルが遺骨と一致したからだ。


カン一等兵の遺骨は58年間も夫を待った夫人ミン・ジョンヒさん(83)のもとに帰った。だが、カンさんの場合は運が良いケースだ。軍当局がこれまで発掘した2855体の遺骨のうち、身元情報を確認、遺族に引き渡したケースは44体にすぎない。

ひどく傷つけられた遺骨の身元情報を究明するためには、DNA検査が必要とされる。ところが、DNAのサンプルが足りない。韓国戦争の途中、行方不明または死亡し埋められているものと推定される遺体はおよそ13万体。しかし遺体発掘鑑定団が確保している遺族のDNAサンプルは約5790人にすぎない。発掘できても、家族を探しにくいということだ。

米国の場合、遺体の発掘に劣らず、遺族のDNA資料の確保に努める。米国防総省・統合戦時捕虜行方不明者司令部(JPAC)のホームページの最初の画面には「あなたの助けが必要だ」という文とともに「家族のDNAサンプルの収集は、行方不明者の身元確認に必須だ」という案内文が掲載されている。DNA関連の情報詳細とサンプルを提供する方法も親切に説明している。



韓国戦争戦没者遺族のDNA確保が急がれる(2)

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