野党民主党の丁世均(チョン・セギュン)代表が2日、新年記者会見で「2月の国会を雇用創出の国会にしよう」と提案したのは歓迎すべきことだ。しかし、こうした宣言にもかかわらず、民主党は前日の1日にソウル中心部の清渓(チョンゲ)広場で街頭デモを主催し、翌日の3日には忠清北道清州(チュンチョンブクド・チョンジュ)で「MB(李明博大統領のこと)悪法を阻止する大会」を開いた。
つじつまが合わない出方である。場外闘争で働き口を作ることはできない。丁代表が記者会見で見せた危機意識は概して共感できるものだ。韓半島が「総体的な危機」に陥っており、だから「危機克服に向けて、全国民が力と意志を集めねばならない」という主張は当然だ。ところが見極めてみると、従来の強硬闘争の路線がそのまま生きている。
丁代表は大統領に向かって「MB悪法を捨てるべき」「国会から身を引くべき」と求めた。民主党が話す悪法は雇用創出、経済危機の克服とかかわりがなくない。また大統領に国会から身を引けというのも正しくない。大統領は国会と緊密に協力すべきだ。野党代表ならば、むしろ大統領との対話を求めるのが正しい。結論的に丁代表の会見内容はひともめするのを前に、「あらかじめ政府、与党に責任を転嫁するための名分づくりに向けたもの」という印象を残す。
本来丁代表は温和な「統合型リーダーシップ」で注目を集めてきた。党代表に選ばれたのもこうしたイメージのおかげだった。最近、丁代表の右往左往は、複雑な民主党内の事情と自身の不安定な政治的スタンスのためだろう。昨年の暮れ以降、党内の強硬派の声が高まった。「民主党の固定票」の声も意識せざるを得ないだろう。しかし、丁代表はこうした闘争一辺倒が決して党の支持勢力の拡張につながらないとの点を肝に銘じなければいけない。暮れに国会議事堂で展開した暴力、座り込みを通じ、民主党が何か大勝利でも収めたかのように錯覚したが、世論調査によれば、支持率は足踏み状態を続けているだけだ。
首都圏では与党ハンナラ党との格差がむしろ広がる結果も出ている。丁代表は「ミスター・スマイル」というニックネームに相応しく、合理的なリーダーシップを回復しなければいけない。「代案政党」を目指す中道改革、「批判はするものの、制度の枠組みからはずれないリーダーシップ」が新しい時代に求められている。
つじつまが合わない出方である。場外闘争で働き口を作ることはできない。丁代表が記者会見で見せた危機意識は概して共感できるものだ。韓半島が「総体的な危機」に陥っており、だから「危機克服に向けて、全国民が力と意志を集めねばならない」という主張は当然だ。ところが見極めてみると、従来の強硬闘争の路線がそのまま生きている。
丁代表は大統領に向かって「MB悪法を捨てるべき」「国会から身を引くべき」と求めた。民主党が話す悪法は雇用創出、経済危機の克服とかかわりがなくない。また大統領に国会から身を引けというのも正しくない。大統領は国会と緊密に協力すべきだ。野党代表ならば、むしろ大統領との対話を求めるのが正しい。結論的に丁代表の会見内容はひともめするのを前に、「あらかじめ政府、与党に責任を転嫁するための名分づくりに向けたもの」という印象を残す。
本来丁代表は温和な「統合型リーダーシップ」で注目を集めてきた。党代表に選ばれたのもこうしたイメージのおかげだった。最近、丁代表の右往左往は、複雑な民主党内の事情と自身の不安定な政治的スタンスのためだろう。昨年の暮れ以降、党内の強硬派の声が高まった。「民主党の固定票」の声も意識せざるを得ないだろう。しかし、丁代表はこうした闘争一辺倒が決して党の支持勢力の拡張につながらないとの点を肝に銘じなければいけない。暮れに国会議事堂で展開した暴力、座り込みを通じ、民主党が何か大勝利でも収めたかのように錯覚したが、世論調査によれば、支持率は足踏み状態を続けているだけだ。
首都圏では与党ハンナラ党との格差がむしろ広がる結果も出ている。丁代表は「ミスター・スマイル」というニックネームに相応しく、合理的なリーダーシップを回復しなければいけない。「代案政党」を目指す中道改革、「批判はするものの、制度の枠組みからはずれないリーダーシップ」が新しい時代に求められている。
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