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【社説】「教育の成敗は教師改革にかかっている」

教育の質は教師の質を超えられないものだ。ビル&メリンダ・ゲイツ財団を設立し米国の教育再建に乗り出したマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が、「教師改革」に乗り出したのもそういう理由だ。ゲイツ氏はおととい、「立派な教師と無能な教師が生み出す教育的格差は驚くほど大きい」と強調した。教師の能力・情熱を高める教師改革が教育の成敗を左右するものだ。

決してよその話ではない。われわれも教師改革が進まなくては公教育失敗のどん底から這い上がるのは難しい。教師らがまず教育者としての使命と情熱を持って専門性を高める努力を傾けなければならない。教育当局も教師の質向上に全力を尽くすべきだ。ゲイツ氏の構想のようによい教育方法を伝え広げていき教師の教室授業能力を向上させることがひとつの策になりそうだ。釜山地域の優秀教師らが行っている「インターネットリレー公開授業」がよい例だ。釜山教育研究情報院ホームページでは授業研究発表大会で1等級を受けた教師の授業の動画が掲載されており、他の教師らが先を争って参考にしている。教師らの授業能力改善の意欲を刺激し、実質的な助けになるという点で望ましいモデルではないかと思う。

根本的には教員評価を通じて教師の能力を開発し、無能な教師は選り分けなくてはならない。現在国会で係留中の教員評価制は中途半端なものだ。当初政府与党は評価結果を人事と連携させる法案を発議したが、全教組と野党の反発に押されているためだ。こうした表向きだけの教育評価制では趣旨をまともにいかすことができない。教師の質を高め教育を正すならまともな教員評価制の導入から急がなくてはならない。

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