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太平洋戦争当時、沈没した旧日本軍の戦艦大和を引き揚げる計画が推進されていると日本経済新聞が1日、報道した。
大和を引き揚げようとしているのは中央政府ではなく広島県呉市。戦争当時、日本帝国を象徴する戦艦大和を建造した所だ。呉市地域商工会議所は先月末、戦争の惨状を後世に伝えられ、地域経済活性化のための観光資源を発掘するという次元で大和の引き揚げ計画を決めた。呉市は、大和が撃沈した4月7日、呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)などとともに実行委員会を発足し、全国的に基金を集めて数年内に引き揚げ作業に着手する計画だ。
1941年、呉海軍工廠で建造した大和は、長さ263メートル、幅39メートルに達する世界最大級の戦艦だった。敗戦の機運がはっきりと現れた1945年4月、沖縄特攻に向かうのために出航したが、米軍機の攻撃を受けて撃沈し、東シナ海の350メートル海中に沈んだ。当時、約3000人の乗務員の大部分も同時に沈んだ。過去2度の潜水調査で大和の食器など100点の遺品が回収されたことはあったが、船体引き揚げが推進されるのは初めてだ。推進委員会は費用問題から大和の象徴である主砲塔と船体前部のみを引き揚げる予定だ。
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