宣銅烈（ソン・ドンヨル）－李鍾範（イ・ジョンボム）－李尚勲（イ・サンフン）が所属した中日ドラゴンズの‘地獄の練習’は今でも話題だ。 中日の落合博満監督は０９年のスプリングキャンプが始まる２月１日に紅白戦を行うと宣言した。 他のチームが２０日以上も割いている個人・団体練習は各自がして来いということだ。 世界でも類例がない。

李承燁（イ・スンヨプ、３３、読売）も日本球団のきつい練習について言及している。 李承燁は「練習時間は韓国と似ているが、密度と緊張感ははるかに大きい」と語った。 このほか、日本を経験した選手・コーチは「日本の球団は韓国よりも練習量が多い」と話してきた。


しかし０８年に日本に進出した林昌勇（イム・チャンヨン、３３、ヤクルト）の見方は違った。 林昌勇は「韓国と日本の差でなくチームの差だ。 スケジュールは似ている。 自分の基準では日本での基本練習量は韓国の４分の１程度」と語った。

誇張はあるかもしれないが、林昌勇の言葉は間違っていない。 実際、ヤクルトは最小限のスケジュールでキャンプを運用している。 ４－５時間で一日の日程が終わる。 このように３週間を過ごしてオープン戦に入る。 このため林昌勇は不足分を補うため、１月中旬から東京で李恵践（イ・ヘチョン）と個人練習を始めた。

韓国野球に‘地獄の練習’を導入したのも金星根（キム・ソングン）現ＳＫワイバーンズ監督だ。 しかしＳＫ監督就任前までは下位圏チームを指導してきたため、金星根の練習方法は主流でなかった。

その後、スプリングキャンプ投球数３０００球を強調した宣銅烈（ソン・ドンヨル）監督が０５・０６年に優勝し、日本から帰ってきた金星根監督が０７・０８年に優勝したことで、‘地獄の練習’は主流となった。 イ・セＳＫ打撃コーチは「ＳＫの練習量は世界で最も多い」と‘証言’し、李鍾範も「最近の起亜（キア）タイガースの練習が日本よりきつい」と話している。

金星根監督が８９年に太平洋（テピョンヤン）の指導者になった時、山の中の氷を割って選手らを入水させた。 当時はそれが‘地獄の練習’だった。 ２０年が過ぎた後、韓国の練習は量的に増えると同時に科学的に進化した。 練習システムで韓国式・日本式の境界はかなり崩れた。

金星根監督率いるＳＫは１月７日からキャンプに入り、２１日に最初の紅白戦を行った。 きついと言われる中日より１０日も早い。 最近のキャンプを見ると、韓国野球の練習量は決して少なくない。