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一時世界のフィギュアスケート界を牛耳っていた米国の憂いが深くなっている。金妍児(キム・ヨナ、19)に代表されるアジア勢に押されており心配も並のものではない。
27日(以下韓国時間)、米メディアは26日に終わった米フィギュア選手権をきっかけに、1年後に迫る冬季オリンピックバンクーバー大会への懸念をふきだした。
有力紙のワシントンポストは 「(金メダルを貯めた)ゴールデンガールはどこにいるか」「米フィギュアがこの14年間で最悪の不振に陥っている」と嘆いた。
この大会でアリッサ・シズニー(21)がフリースケーティングで一度転倒し、トリプルジャンプを3回しかできなくても優勝し、米女子フィギュアの全般的な後退が確認されたからだ。金妍児を含めた世界のトップランカーは1回の演技で通常はトリプルジャンプを5~6回はこなす。
世界の女子フィギュアの権力移動はすでに確固としている。この新聞は「過去数年の間に女子フィギュアで日本の成長が目立つ。日本は2002年以後の世界選手権で7回も優勝した。2006年冬期五輪で荒川静香が優勝し、2007年の安藤美姫に続き昨年の世界選手権では浅田真央がチャンピオンになった。一方韓国の金妍児も2大会連続で銅メダルを取った」とアジア勢の成長に注目した。
AP通信は「シズニーはスピンとスパイラル、ステップなど技術が良い選手だ。しかしトリプルジャンプ後の着地に問題がある。カロリーナ・コストナー(イタリア)の相手にはなれるかも知れないが、金妍児や浅田真央の相手にはならない」と冷静に評価した。
84年の五輪金メダリスト、スコットハミルトンは「米国選手たちは観衆にアピールできる演技に重点を置いたが、採点方式が正確なスケーティングの重点を高くなり遅れを取り始めた」と基本に忠実なアジア選手を追い越すのは容易ではないことを示唆した。
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