通貨危機で韓国経済が冷え込んでいた99年5月。 21世紀型ワードプロセッサーを発売(93年)したが、「アレアハングル」(ハングルとコンピューター)に完敗し、倒産の危機まで追い込まれたイーストソフトは大反転のチャンスをつかんだ。 一つのアイデアがきっかけになった。
「ゲーム事業本部の女性職員が圧縮を解除できず、いつも苦労している。 この際、効率的な圧縮ユーティリティを作ってみてはどうか」。会議で出てきたミン・ヨンファン取締役の単純なアイデアはすぐに製品につながった。 今ではマウスの右側のボタンを押すだけで圧縮されるが、当時はこうした技術がなかった。
こうした背景から登場した製品がヒット商品「ALZip」だ。 「ALZip」の製品名も単純だ。 この製品を作ったミン・ヨンファン取締役のID「アルスドリーム」にちなんだものだが、アルス(ALS)は「ミン」を表記するときに打つキーのアルファベット表示だ。
「ALZip」の成功で自信を得たイーストソフトは、獲物を狙う猛獣のように一度つかんだチャンスは逃さない。写真印画サービス「ALSee」(00年)、動画像サービス「ALShow」(04年)、音源サービス「ALSong」(04年)、セキュリティーソルーション「AL薬」(07年)、ツールバーソフトウエア「ALツールバー」(07年)など「ALシリーズ」を次々と出し、ネットユーザーの支持を得た。
08年現在「ALシリーズ」の利用者は2223万人にのぼる。 特に「ALツールバー」の日本語製品は日本最大ソフトウエアダウンロードサイトの「ベクター」で「08年ベストソフト」に選ばれた。
実績も注目される。 01年に14億ウォンだった売上高は昨年232億ウォン(約15億円)を記録した。 「ALシリーズ」のヒットは、研究開発の意志と独創的なアイデアがかみ合った結果だ。 同社の開発人材は全職員の3割の70人。
同社は「ALシリーズ」だけで高速成長したのではない。 もう一つの成長の秘訣は事業ポートフォリオの多角化にある。 ALシリーズの成功をゲームおよびウェブストレージ部門に拡大し、新成長エンジンを確保したことが功を奏した。
イーストソフトが05年に出したオンラインロールプレイング(MMORPG)ゲーム「Cabal Online」は、国内市場のほか、米国・英国・日本・中国など海外市場でも人気だ。
世界55カ国で商用化されているこのゲームの累積会員数は計2000万人、アクティブユーザーは100万人にのぼる。 年間160億ウォンの売上高を記録し、同社の売上高の70%以上を占める。 イーストソフトとしては「ALシリーズ」に加え、ゲームという収益モデルまで確保したということだ。 国内初のウェブストレージソリューションであるインターネットディスクの商用化作業も目を引く。
一種の‘ウェブハード’であるインターネットディスクは現在、国内300以上の企業・教育機関・公共機関で利用されている。 同社のキム・ジャンジュン代表(38)は海外市場に向かっている。 07年に日本法人を設立したのは海外進出の信号弾だ。 「ALシリーズ」の‘AL’は海外で‘All’と表記される。 この名前のように「ALシリーズ」が海外のすべて(All)のソフトウェア市場で成功できるかどうかが注目される。
「ゲーム事業本部の女性職員が圧縮を解除できず、いつも苦労している。 この際、効率的な圧縮ユーティリティを作ってみてはどうか」。会議で出てきたミン・ヨンファン取締役の単純なアイデアはすぐに製品につながった。 今ではマウスの右側のボタンを押すだけで圧縮されるが、当時はこうした技術がなかった。
こうした背景から登場した製品がヒット商品「ALZip」だ。 「ALZip」の製品名も単純だ。 この製品を作ったミン・ヨンファン取締役のID「アルスドリーム」にちなんだものだが、アルス(ALS)は「ミン」を表記するときに打つキーのアルファベット表示だ。
「ALZip」の成功で自信を得たイーストソフトは、獲物を狙う猛獣のように一度つかんだチャンスは逃さない。写真印画サービス「ALSee」(00年)、動画像サービス「ALShow」(04年)、音源サービス「ALSong」(04年)、セキュリティーソルーション「AL薬」(07年)、ツールバーソフトウエア「ALツールバー」(07年)など「ALシリーズ」を次々と出し、ネットユーザーの支持を得た。
08年現在「ALシリーズ」の利用者は2223万人にのぼる。 特に「ALツールバー」の日本語製品は日本最大ソフトウエアダウンロードサイトの「ベクター」で「08年ベストソフト」に選ばれた。
実績も注目される。 01年に14億ウォンだった売上高は昨年232億ウォン(約15億円)を記録した。 「ALシリーズ」のヒットは、研究開発の意志と独創的なアイデアがかみ合った結果だ。 同社の開発人材は全職員の3割の70人。
同社は「ALシリーズ」だけで高速成長したのではない。 もう一つの成長の秘訣は事業ポートフォリオの多角化にある。 ALシリーズの成功をゲームおよびウェブストレージ部門に拡大し、新成長エンジンを確保したことが功を奏した。
イーストソフトが05年に出したオンラインロールプレイング(MMORPG)ゲーム「Cabal Online」は、国内市場のほか、米国・英国・日本・中国など海外市場でも人気だ。
世界55カ国で商用化されているこのゲームの累積会員数は計2000万人、アクティブユーザーは100万人にのぼる。 年間160億ウォンの売上高を記録し、同社の売上高の70%以上を占める。 イーストソフトとしては「ALシリーズ」に加え、ゲームという収益モデルまで確保したということだ。 国内初のウェブストレージソリューションであるインターネットディスクの商用化作業も目を引く。
一種の‘ウェブハード’であるインターネットディスクは現在、国内300以上の企業・教育機関・公共機関で利用されている。 同社のキム・ジャンジュン代表(38)は海外市場に向かっている。 07年に日本法人を設立したのは海外進出の信号弾だ。 「ALシリーズ」の‘AL’は海外で‘All’と表記される。 この名前のように「ALシリーズ」が海外のすべて(All)のソフトウェア市場で成功できるかどうかが注目される。
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